恋愛したことのない仕事人間が、真っ直ぐに愛を告げられまして。
紅茶を飲みながら時計を見ると現在十八時過ぎ。
岩崎さんの仕事が終わるのは十八時だと聞いていたし、もう少しで来るかなぁと思いながらスマホを開きインターネットでWeb小説を読んでいるとLINEの通知音がした。
【岩崎陽世:今から向かいます】
LINEのトーク画面を開くとそう来たので少しぬるくなった紅茶を飲み干した。ジャケットを着て伝票を持ち会計をしてカフェからでた。
「宗尊さん! お待たせしました……っすみません」
「岩崎さん。お仕事、お疲れ様です。全然大丈夫ですよ」
岩崎さんは急いで来てくれたのか少し息が切れていた。この前とはラフだからか雰囲気が違うけど、イケメンは隠しきれていない。
「宗尊さん、先日の格好も素敵でしたけど今日も素敵ですね。可愛いです」
「なっ……揶揄わないでくださいっ! 岩崎さんだって、かっこいいじゃないですか」
さらっとそんなことが言えてしまう彼は、慣れているのかなぁと感じる。まぁ、こんなかっこいいし彼女の一人や二人いるよね。