恋愛したことのない仕事人間が、真っ直ぐに愛を告げられまして。
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陽世さんへの気持ちに気づいてから、数日経った。
会いたいと言った私だけど、中々彼のシフトと私の出勤日と休みが重なることがなくて……一緒にお仕事をする日になってしまった。まさかプライベートではなくて仕事が先になるとは思わなかった。
「こんにちわ。宗尊です。今日はサービス担当会議で参りました」
「宗尊さんですね。ありがとうございます。本日は、二階の会議室にてお願いしますとのことです。よろしくお願いします」
「ありがとうございます、こちらこそよろしくお願いします」
私は受付の人にお礼を言い、エレベーターで二階に上がる。二階の会議室は一度行ったことがある。エレベーターを降り、詰め所の隣の部屋だ。
「……なんか、緊張する」
二階だからかすぐに着いてしまって《二階です》とアナウンスがあり、急いで降りる。降りて詰め所に行き、看護師へ声をかける。
「宗尊さん。わざわざ来てくれてありがとうね……じゃあ、会議室を鍵開けるわ。岩崎を呼ぶから」
「ありがとうございます……」