恋愛したことのない仕事人間が、真っ直ぐに愛を告げられまして。
それからその後も陽世さんに愛されて、最後までしてしまった。
「……おはよ、千花ちゃん」
「おはようございます、陽世さん」
朝、起きてすぐ目の前にいる彼を見てあぁ幸せだなぁなんて思う。
あんなに好きか分からないって言っていたくせに。
「千花ちゃん、可愛い。このまま閉じ込めておきたいけど仕事だもんな」
「はい、そうですよ」
今日は普通の平日。お互い仕事だ。
「千花ちゃん、これこの部屋のカギ。終わったら勝手に入っていいから渡しておく」
「……いつでも来ていいの?」
「うん。出来れば毎日、来て欲しい。毎日会いたい」
そう言った彼は私の額にキスを落とした。
「大好きだよ、千花ちゃん」
耳元で囁くと、甘いキスを唇に落としたのだった。
ーーfin.ーー