"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
「はじめまして、高御堂恭平と申します。真琴さんと結婚を前提としたお付き合いをさせていただいております。本日は、そのご報告と、真琴さんと一緒に暮らしたいと考えているため、お許しを得られればと思い、ご挨拶に参りました」
一通り恭平は挨拶を終えたが、先ほどまでとは打って変わって、直子は浮かない顔をしている。
「お母さん?」
「高御堂さんと仰いましたね」
「はい」
「真琴の勤め先の高御堂さん、ですか?」
「そうよ、社長の息子さんで、専務さん」
「どうして……」
「え?」
「どうしてこうなってしまうの……」
「お母さん、何言ってるの?」
「ごめんなさい、お母さんは賛成できないわ」
「は?さっきまで素敵な人って言ってたじゃない!信じられない!そういえば、私が採用試験で内定をもらった時も、頭の良い人に交じって苦労するって反対してたけど、どうして?どうして反対ばかりするの?恭平さんは、忙しい合間を縫って、この時間を作ってくれたのよ!誠意を持って挨拶しに来てくれたのに、とうして!!!」
直子の想定外の反応に真琴は憤慨した。
一通り恭平は挨拶を終えたが、先ほどまでとは打って変わって、直子は浮かない顔をしている。
「お母さん?」
「高御堂さんと仰いましたね」
「はい」
「真琴の勤め先の高御堂さん、ですか?」
「そうよ、社長の息子さんで、専務さん」
「どうして……」
「え?」
「どうしてこうなってしまうの……」
「お母さん、何言ってるの?」
「ごめんなさい、お母さんは賛成できないわ」
「は?さっきまで素敵な人って言ってたじゃない!信じられない!そういえば、私が採用試験で内定をもらった時も、頭の良い人に交じって苦労するって反対してたけど、どうして?どうして反対ばかりするの?恭平さんは、忙しい合間を縫って、この時間を作ってくれたのよ!誠意を持って挨拶しに来てくれたのに、とうして!!!」
直子の想定外の反応に真琴は憤慨した。