"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
新たな決意
高御堂家を初めて訪れてから、程なくして引っ越しを終え、入籍も済ませた。結婚式は身内だけで挙げることになっている。
高御堂家ともなると、身内だけにしなければとんでもない人数を呼ぶとこになり、賀詞交換会状態になってしまうと懸念した恭平の意を皆が尊重してくれたのだ。
これから高御堂真琴として、恭平の傍で人生を歩んでいく。
神宮寺母娘は、あれから恐ろしいくらい静かだ。
直子にも嫌がらせをしてはいないようだった。
真琴の知らないところで自分たちを守ってくれている人たちがいる。
あんなに嫌いだった人間に、今は守られ、愛されているのだ。
小百合からプレゼントされたパジャマ姿で恭平とベッドの上で向かい合った。
真琴の左手薬指には仕立てられたばかりの結婚指輪と、恭平が選んでくれた婚約指輪が輝いている。
真琴は正座をし、背筋を伸ばした。
「恭平さん、末長く、よろしくお願いいたします」
「こちらこそ、俺の妻になってくれてありがとう」
妻という言葉に特別な感情が込み上げる。
「妻っていう響き、なんだか照れくさいです」
「照れくさいといえば、このパジャマ、派手すぎないか?」
確かに、水玉模様のようにハートが散りばめられたパジャマは、目がチカチカしてしまうほど派手だ。
恭平がこんなパジャマを着ているなんて、恭平を知る人誰もが想像すらしないだろう。
高御堂家ともなると、身内だけにしなければとんでもない人数を呼ぶとこになり、賀詞交換会状態になってしまうと懸念した恭平の意を皆が尊重してくれたのだ。
これから高御堂真琴として、恭平の傍で人生を歩んでいく。
神宮寺母娘は、あれから恐ろしいくらい静かだ。
直子にも嫌がらせをしてはいないようだった。
真琴の知らないところで自分たちを守ってくれている人たちがいる。
あんなに嫌いだった人間に、今は守られ、愛されているのだ。
小百合からプレゼントされたパジャマ姿で恭平とベッドの上で向かい合った。
真琴の左手薬指には仕立てられたばかりの結婚指輪と、恭平が選んでくれた婚約指輪が輝いている。
真琴は正座をし、背筋を伸ばした。
「恭平さん、末長く、よろしくお願いいたします」
「こちらこそ、俺の妻になってくれてありがとう」
妻という言葉に特別な感情が込み上げる。
「妻っていう響き、なんだか照れくさいです」
「照れくさいといえば、このパジャマ、派手すぎないか?」
確かに、水玉模様のようにハートが散りばめられたパジャマは、目がチカチカしてしまうほど派手だ。
恭平がこんなパジャマを着ているなんて、恭平を知る人誰もが想像すらしないだろう。