"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
浄化
◆◆◆◆◆
課長から真琴の具合が悪く、意識が朦朧としていると連絡を受けた時には血の気が引いた。
急いで経理課へ向かい真琴の元へ駆け寄ると、デスクに身体を預けたままの真琴を囲み、額の汗を拭ったり、クリアファイルを団扇代わりに扇いだりと、数名の社員が介抱してくれていた。
礼を告げ、真琴の顔を覗き込むと、顔面蒼白で意識はほとんどない。
何度か呼びかけ、恭平の名を呼んだ時には胸を撫で下ろした。
課長の連絡で全てを察した宝来が、いち早く午後からのスケジュールを調整し、車も手配してくれていた。
そのまま抱きかかえ、エントランスへと向かう。
横付けされていたタクシーに乗り込み、産婦人科へ駆け込んだ。
医師からは悪阻と貧血が悪化しており、入院することを勧められた。恭平もその方が安心だ。処置室で点滴を受けていた真琴は、そのまま病室へと移された。
顔色も良くなり、目を覚ましてくれた時には目頭が熱くなった。
自分自身をもっと大事にしろと約束したが、真琴のことだ。無理を無理だと自覚していないところがあり、やはり不安は拭えなかった。
課長から真琴の具合が悪く、意識が朦朧としていると連絡を受けた時には血の気が引いた。
急いで経理課へ向かい真琴の元へ駆け寄ると、デスクに身体を預けたままの真琴を囲み、額の汗を拭ったり、クリアファイルを団扇代わりに扇いだりと、数名の社員が介抱してくれていた。
礼を告げ、真琴の顔を覗き込むと、顔面蒼白で意識はほとんどない。
何度か呼びかけ、恭平の名を呼んだ時には胸を撫で下ろした。
課長の連絡で全てを察した宝来が、いち早く午後からのスケジュールを調整し、車も手配してくれていた。
そのまま抱きかかえ、エントランスへと向かう。
横付けされていたタクシーに乗り込み、産婦人科へ駆け込んだ。
医師からは悪阻と貧血が悪化しており、入院することを勧められた。恭平もその方が安心だ。処置室で点滴を受けていた真琴は、そのまま病室へと移された。
顔色も良くなり、目を覚ましてくれた時には目頭が熱くなった。
自分自身をもっと大事にしろと約束したが、真琴のことだ。無理を無理だと自覚していないところがあり、やはり不安は拭えなかった。