The suffering of “Ann”(クリスマス企画)
12月19日
事務所の社長が帰ってくるまで、あと2日。
夜明け前に出かけようとしてたら、タクヤが裏の実家からやって来た。
「おはよ、タクヤ今日は早いじゃん。」
「まぁ…な。
アンは今日、仕事だったよな?」
「うん、夕方には帰って来る。」
「俺は夜遅くなるけど、気をつけろよ。」
あ、そっか…。
心配して、声かけに来てくれたんだ。
「ありがとう、行ってくるね。」
私が手を振ると、澤弥も嬉しそうな顔して振りかえしてくれた。