「好き」って言ってよ!
エレベーターで1階へと降りてエントランスホールを駆け抜けると、
「ヘイヘイ、タクシー!」
手をあげてタクシーを呼んだ。
タクシーに乗り込むと、
「ちょっと、奈帆ちゃん!」
と、後から追いかけてきた哲郎も乗ってきた。
2人を乗せたタクシーは発車した。
「いやー、婚約破棄してくれるとは思わなかった!」
奈帆がそう言ってガハハと笑ったら、
「何か信じられないな…」
と、哲郎は呟いた。
「お互いの先代の遺言で勝手に婚約させられてさ、もう本当に嫌で嫌で仕方がなかった!
お父さんにお願いしても“ダメだ、これは先代が決めたことなんだ”と言われて反対されるし、もう本当に嫌だった!
あの人の婚約者になって嬉しかったことなんて何ひとつもない!」
奈帆は言った。
「ヘイヘイ、タクシー!」
手をあげてタクシーを呼んだ。
タクシーに乗り込むと、
「ちょっと、奈帆ちゃん!」
と、後から追いかけてきた哲郎も乗ってきた。
2人を乗せたタクシーは発車した。
「いやー、婚約破棄してくれるとは思わなかった!」
奈帆がそう言ってガハハと笑ったら、
「何か信じられないな…」
と、哲郎は呟いた。
「お互いの先代の遺言で勝手に婚約させられてさ、もう本当に嫌で嫌で仕方がなかった!
お父さんにお願いしても“ダメだ、これは先代が決めたことなんだ”と言われて反対されるし、もう本当に嫌だった!
あの人の婚約者になって嬉しかったことなんて何ひとつもない!」
奈帆は言った。