地味系男子が本気を出したら。




額に落とされた一瞬のキス。

真っ赤になりながら、大志は立ち去ってしまった。

まさかのやり逃げ。
でも、破壊力は抜群すぎて――



「もう…っ、ずるいのよ……!!」



やっぱり大志の方が少し上手みたい…。


顔の火照り、特に額の火照りが止むまで、しばらく家の中に入れなかった。

初めての恋に翻弄されてばかり。
ドキドキしたりキュッと胸が締め付けられたり、どうしようもなく泣きたくなったり。

でも、全部大志に恋してるから……。

この気持ちを大切に、大志自身のこともずっと大切にしていきたい。

これからも大志と一緒にいられますように――…



< 120 / 168 >

この作品をシェア

pagetop