婚活
「確かに、熊谷の事は俺が紹介して、まさかあんな正体だったとは思わなかったから悪かったとは思ってる。だからといって、正体わかってもまだ熊谷と繋がってるお前は何なんだよ?」
何なんだよって……。
「私、熊谷さんと付き合うつもりはないし、関わりを持ってもいないわよ」
「じゃぁ、何でファミレスに会いに行ったりした?」
あぁ、もう面倒臭い。
「だから、あれは偵察に行ったというか、それで見つかっちゃったっていうのもあるんだけど」
「怖いもの見たさって歳かよ?」
「な、何言ってるのよ。知りもしないで」
「はぁ?何が知りもしないでだよ?飛んで火に入ったのは珠美だろ?」
「違うわよ。和磨が来なかったら、あの後、きっぱり断るつもりだったのよ。勝手に決めつけないで」
あぁ、もううんざりだ。
「決めつけたりはしてない。でも妊娠がどうとか、いきなり言い出すし。あれは何なんだよ?」
「それは……」
朋美の事を和磨に言ったら同じ担当だから、絶対、気まずい思いするよね。和磨だってきっと驚くだろうし。
「珠美。お前……」
「違うってば。友達がもしかしたら……って不安になっていたから、ちょっと男としたらどうなのかなと思って和磨に聞いただけ。でもそれも取り越し苦労だったから、もう忘れてよ」
何だか、尋問されてるみたいで嫌な感じ。
「和磨。もういい?早く家に帰りたいから」
「あの男、誰だよ?見たことある顔だけど」
加納さんの事?
「加納さんは、朋美の付き合ってる人の友達。別に何もないわよ」
和磨って、こんなに女々しい男だったっけ?でも、どうせなら聞かれてるだけじゃ悔しいから聞き返してやろう。
「じゃぁ、聞きますけど?」
「何だよ?」
「先ほどの彼女は、この前もファミレスでもご一緒でしたよね?和磨さんの彼女ですかぁ?」
「……」
何も言わずに和磨が椅子から立ち上がり、ベッドに私を押し倒した。
「ちょ、ちょっと和磨。やめてよ」
そして、和磨に両手首を掴まれてしまった。
「和磨。離して!」
「珠美」
「な、何?」
和磨の顔がだんだん接近してくるのがわかる。
嫌だ。彼女が居るくせに。あの子がさっきまでここに居たはずなのに。何で?何でこんな事……。
「い、嫌。やめて」
思わず顔を背けた。
「珠美。いい加減、俺にしとけばいいだろう?そんなに俺が嫌いかよ」
和磨……。
何なんだよって……。
「私、熊谷さんと付き合うつもりはないし、関わりを持ってもいないわよ」
「じゃぁ、何でファミレスに会いに行ったりした?」
あぁ、もう面倒臭い。
「だから、あれは偵察に行ったというか、それで見つかっちゃったっていうのもあるんだけど」
「怖いもの見たさって歳かよ?」
「な、何言ってるのよ。知りもしないで」
「はぁ?何が知りもしないでだよ?飛んで火に入ったのは珠美だろ?」
「違うわよ。和磨が来なかったら、あの後、きっぱり断るつもりだったのよ。勝手に決めつけないで」
あぁ、もううんざりだ。
「決めつけたりはしてない。でも妊娠がどうとか、いきなり言い出すし。あれは何なんだよ?」
「それは……」
朋美の事を和磨に言ったら同じ担当だから、絶対、気まずい思いするよね。和磨だってきっと驚くだろうし。
「珠美。お前……」
「違うってば。友達がもしかしたら……って不安になっていたから、ちょっと男としたらどうなのかなと思って和磨に聞いただけ。でもそれも取り越し苦労だったから、もう忘れてよ」
何だか、尋問されてるみたいで嫌な感じ。
「和磨。もういい?早く家に帰りたいから」
「あの男、誰だよ?見たことある顔だけど」
加納さんの事?
「加納さんは、朋美の付き合ってる人の友達。別に何もないわよ」
和磨って、こんなに女々しい男だったっけ?でも、どうせなら聞かれてるだけじゃ悔しいから聞き返してやろう。
「じゃぁ、聞きますけど?」
「何だよ?」
「先ほどの彼女は、この前もファミレスでもご一緒でしたよね?和磨さんの彼女ですかぁ?」
「……」
何も言わずに和磨が椅子から立ち上がり、ベッドに私を押し倒した。
「ちょ、ちょっと和磨。やめてよ」
そして、和磨に両手首を掴まれてしまった。
「和磨。離して!」
「珠美」
「な、何?」
和磨の顔がだんだん接近してくるのがわかる。
嫌だ。彼女が居るくせに。あの子がさっきまでここに居たはずなのに。何で?何でこんな事……。
「い、嫌。やめて」
思わず顔を背けた。
「珠美。いい加減、俺にしとけばいいだろう?そんなに俺が嫌いかよ」
和磨……。