婚活
和磨から視線を逸らしながらぎこちなく返事をして車から降りると、和磨がシュッとリモコンキーでドアのロックを掛け、私の手を引きホテルの入り口へと向かった。
自動ドアが開いて中に入ると、この前と同じように部屋の案内板が目の前にあり、和磨は黙ったままその版を見ていたが、明るくなっていた一つの部屋のボタンを押した。
エッ……。
今、二つあるボタンのうち、宿泊を押した?
「和磨?」
「ん?」
和磨は出てきた部屋の鍵を取り出している。
「今、宿泊の方……押した?」
「あぁ。こっち」
和磨は平然とそう答えると、私の手を引いてエレベーターのボタンを押した。
「泊まる……の?」
「当たり前。おばさんに感謝の意を示さないと」
和磨はチラッと横目で私を見ながらまたすぐエレベーターの階数表示を見ていたが、暫くしてエレベーターの扉が開き、中に人が乗っているのが一瞬見えた気がした途端、いきなり和磨が私を抱き締めた。
「どうぞ」
「お先に……」
和磨がそう言うと乗っていた男の人の声が聞こえ、足音がして降りていったのがわかった。
「今の男、格好いい」
「お前、聞こえるだろ」
エッ……。
和磨が格好いい?
うわっ。
一緒に降りていった女の子の声に気を取られていると、和磨が私を抱えたままエレベーターに乗り、私を離すと五階を押していた。
「和磨。何で、いきなり人前で……。恥ずかしいじゃない」
「こういうところで他の男に珠美の顔、見られたくなかったから。男ってエロいからこういう時って、結構、上から下まで見てるんだよ」
「……」
エレベーターの扉が開き、和磨に手を引かれてドアの上のランプが点滅している部屋に向かう。和磨が鍵を差し込みドアを開けて部屋に入った途端、ギュッと抱き締めるとドアに私を押し付けながらキスをした。
駄目……。息が出来ない。和磨が手が身体に触れ驚いてビクッとなると、和磨は私を抱っこしてベッドに運んだ。真上に今、和磨がいる。いいんだろうか?このまま和磨と一線を越えて……。
「珠美。やめるなら、今のうちだぜ?」
「和磨」
やめるならって、そんな事言われても私……。
「でも、俺が無理」
「和……」
自動ドアが開いて中に入ると、この前と同じように部屋の案内板が目の前にあり、和磨は黙ったままその版を見ていたが、明るくなっていた一つの部屋のボタンを押した。
エッ……。
今、二つあるボタンのうち、宿泊を押した?
「和磨?」
「ん?」
和磨は出てきた部屋の鍵を取り出している。
「今、宿泊の方……押した?」
「あぁ。こっち」
和磨は平然とそう答えると、私の手を引いてエレベーターのボタンを押した。
「泊まる……の?」
「当たり前。おばさんに感謝の意を示さないと」
和磨はチラッと横目で私を見ながらまたすぐエレベーターの階数表示を見ていたが、暫くしてエレベーターの扉が開き、中に人が乗っているのが一瞬見えた気がした途端、いきなり和磨が私を抱き締めた。
「どうぞ」
「お先に……」
和磨がそう言うと乗っていた男の人の声が聞こえ、足音がして降りていったのがわかった。
「今の男、格好いい」
「お前、聞こえるだろ」
エッ……。
和磨が格好いい?
うわっ。
一緒に降りていった女の子の声に気を取られていると、和磨が私を抱えたままエレベーターに乗り、私を離すと五階を押していた。
「和磨。何で、いきなり人前で……。恥ずかしいじゃない」
「こういうところで他の男に珠美の顔、見られたくなかったから。男ってエロいからこういう時って、結構、上から下まで見てるんだよ」
「……」
エレベーターの扉が開き、和磨に手を引かれてドアの上のランプが点滅している部屋に向かう。和磨が鍵を差し込みドアを開けて部屋に入った途端、ギュッと抱き締めるとドアに私を押し付けながらキスをした。
駄目……。息が出来ない。和磨が手が身体に触れ驚いてビクッとなると、和磨は私を抱っこしてベッドに運んだ。真上に今、和磨がいる。いいんだろうか?このまま和磨と一線を越えて……。
「珠美。やめるなら、今のうちだぜ?」
「和磨」
やめるならって、そんな事言われても私……。
「でも、俺が無理」
「和……」