婚活
前の彼氏とは付き合って3年目の時、就活も終わり、社会人になって環境が変わっても変わらず付き合っていたので、ある日、思い切って結婚資金貯めなきゃ……みたいな事を言った途端、翌週、別れを切り出されてしまった。結局、その時は結婚するつもりはなかったという事を後に知らされた。何故、知らされたかというと、別れてから転勤が決まり、実家生活から独り暮らしになるので家事も大変だとかいろいろ考えた末、やっぱりよりを戻して結婚しようかと、いきなり電話で言われたのだった。でももうその時は、少しだけ 気持ちが揺れた気がしたがすでに冷めてしまっていて、家事が大変だから結婚するの?としか捉えられず、そのままもう会う事もなかった。自分の想いを100%ぶつけてあんな事になってしまい、その後、そんな話しを持ち出され、あの時、結婚の二文字を自分から出さなければ、遅かれ早かれ彼氏の方からプロポーズされる日が来ていたかもしれないという、そんな後悔ばかりをしていたから……。
「変な事、聞くけど……珠美は本当に白石の事、好きなの?」
和磨の事?
「加納さんと和磨と一緒に居て、どっちが落ち着ける?安らげるとでもいうのかな?自分らしく居られるのはどっち?」
「由佳……」
「私もそれ聞きたかった」
朋美まで、何で?
「何でこんな事、聞くかって言うと、思い過ごしかもしれないけど、どうも珠美は白石の事、本気で好きじゃない気がするのよ」
「そ、そんな事ないわよ。何でそう思うの?」
「何となくなんだけど、白石の押しに押されて情にほだされたって感じじゃない?付き合いも子供の頃からで気心知れてるし……。でも実際付き合ってみたら、こんなはずじゃなかったみたいなところなんじゃない?」
「そうそう。こんなに盛ってるとは思わなかったとかね」
「朋美。茶化す場面じゃないから」
「はぁい。ごめん……」
「どうなの?図星?」
由佳の言ってる事に、頷ける事も多々あった。でも和磨が好きなのは自分でも前は気付かなかったけど、今ははっきりと自覚してる。
「和磨の事は身近に居すぎて今までは気付かなかったけど、今は好きだったんだってわかってからはやっぱり和磨の事をいつも考えてる。でも……会う度にするっていうのは嫌なの。早く冷めちゃう気がして」
「変な事、聞くけど……珠美は本当に白石の事、好きなの?」
和磨の事?
「加納さんと和磨と一緒に居て、どっちが落ち着ける?安らげるとでもいうのかな?自分らしく居られるのはどっち?」
「由佳……」
「私もそれ聞きたかった」
朋美まで、何で?
「何でこんな事、聞くかって言うと、思い過ごしかもしれないけど、どうも珠美は白石の事、本気で好きじゃない気がするのよ」
「そ、そんな事ないわよ。何でそう思うの?」
「何となくなんだけど、白石の押しに押されて情にほだされたって感じじゃない?付き合いも子供の頃からで気心知れてるし……。でも実際付き合ってみたら、こんなはずじゃなかったみたいなところなんじゃない?」
「そうそう。こんなに盛ってるとは思わなかったとかね」
「朋美。茶化す場面じゃないから」
「はぁい。ごめん……」
「どうなの?図星?」
由佳の言ってる事に、頷ける事も多々あった。でも和磨が好きなのは自分でも前は気付かなかったけど、今ははっきりと自覚してる。
「和磨の事は身近に居すぎて今までは気付かなかったけど、今は好きだったんだってわかってからはやっぱり和磨の事をいつも考えてる。でも……会う度にするっていうのは嫌なの。早く冷めちゃう気がして」