婚活
「珠美が自分の気持ちをちゃんと言えなきゃ、白石も本心は語ってくれないよ?きっと白石はまだ全部を珠美には見せてないはず。珠美がそうなようにね。だから無理して距離を置こうとか言ったりするのよ」
和磨は私に本心を語ってない?私も同じ……。
「加納さんには珠美。違うんじゃない?」
エッ……。
「加納さんには正直な自分の気持ち、話せてるでしょ?」
そう言えば、加納さんには自分の本音を言えていた。和磨の事にしても、取り乱した自分も、心の内のすべてを加納さんには見せていたかもしれない。
「率直に言うと……私は珠美には加納さんの方が合ってると思う。珠美と同じ価値観を 加納さんは持っている気がするよ」
「私も由佳の意見に同意」
和磨よりも加納さんの方が、私に合ってるって……。
「でも安心できて何でも話せてっていう異性は、時としてそれだけで終わっちゃう場合も多いのよね。本当はその何でも言えて自分がホッと出来る相手 いちばんいいに決まってるのに、何故か人間って面白いから自分が苦労しそうっていうか、極端な事を言えば、やめた方がいいような人に惹かれちゃったりするものなのよ」
朋美……。
「そうだよね。珠美だって頭ではわかってても、絶対、加納さんみたいな人の方がいいに決まってるのに白石に惹かれるんでしょ?」
「由佳」
「その気持ち、凄くよくわかるから。自分もそうだったりもするし……」
あぁ……由佳の年下の彼氏は、いずれ田舎に帰る。だから由佳は一緒には行かれないとわかってはいても、やっぱり彼氏の事が好きなんだね。
「珠美。でも今のままじゃ、白石も珠美も本音を言えずにぎこちなさだけが残って、相手の顔色見ながら付き合うようになっちゃうよ?そうすると、もしもっと自分の本音を言える相手が出現したとしたら楽な方を選ぶ人間の性として、珠美も白石もそっちに流れる事もあり得るよね。現に加納さんの存在は、珠美にとっても、白石にとっても、結構ウィークポイントかもしれないから」
加納さんが。ウィークポイント……。
「男も女も年齢と共に、価値観が変わってくるのよ」
そう言えば、裕樹も価値観がどうとか言ってた。
「昔はただクールでいい男だったら何でも許せるみたいなところがあったけど、今は 思いやりのある優しい人だったら少しぐらい……みたいに思えるようになったでしょ?」
和磨は私に本心を語ってない?私も同じ……。
「加納さんには珠美。違うんじゃない?」
エッ……。
「加納さんには正直な自分の気持ち、話せてるでしょ?」
そう言えば、加納さんには自分の本音を言えていた。和磨の事にしても、取り乱した自分も、心の内のすべてを加納さんには見せていたかもしれない。
「率直に言うと……私は珠美には加納さんの方が合ってると思う。珠美と同じ価値観を 加納さんは持っている気がするよ」
「私も由佳の意見に同意」
和磨よりも加納さんの方が、私に合ってるって……。
「でも安心できて何でも話せてっていう異性は、時としてそれだけで終わっちゃう場合も多いのよね。本当はその何でも言えて自分がホッと出来る相手 いちばんいいに決まってるのに、何故か人間って面白いから自分が苦労しそうっていうか、極端な事を言えば、やめた方がいいような人に惹かれちゃったりするものなのよ」
朋美……。
「そうだよね。珠美だって頭ではわかってても、絶対、加納さんみたいな人の方がいいに決まってるのに白石に惹かれるんでしょ?」
「由佳」
「その気持ち、凄くよくわかるから。自分もそうだったりもするし……」
あぁ……由佳の年下の彼氏は、いずれ田舎に帰る。だから由佳は一緒には行かれないとわかってはいても、やっぱり彼氏の事が好きなんだね。
「珠美。でも今のままじゃ、白石も珠美も本音を言えずにぎこちなさだけが残って、相手の顔色見ながら付き合うようになっちゃうよ?そうすると、もしもっと自分の本音を言える相手が出現したとしたら楽な方を選ぶ人間の性として、珠美も白石もそっちに流れる事もあり得るよね。現に加納さんの存在は、珠美にとっても、白石にとっても、結構ウィークポイントかもしれないから」
加納さんが。ウィークポイント……。
「男も女も年齢と共に、価値観が変わってくるのよ」
そう言えば、裕樹も価値観がどうとか言ってた。
「昔はただクールでいい男だったら何でも許せるみたいなところがあったけど、今は 思いやりのある優しい人だったら少しぐらい……みたいに思えるようになったでしょ?」