婚活
「これはあくまで私の想像なんだけど……。白石は珠美のお母さんに遅くなるって電話したって言ってたでしょ?」
「うん」
私の知らない間に、和磨は自宅に電話をしてたんだ。お母さんに後から聞いて知ったんだけど……。
「それで、泊まってきてもいいって珠美のお母さんが理解を示してくれた時、もし本気で珠美の事を思ってなかったら、ちゃんとその日は帰したと思うんだ」
和磨……。
「それに……。それだけ近くに住んでて付き合う事にしたというか、言い方悪いけど珠美に手を出したわけだから、それなりの覚悟もしてるんじゃない?」
「そうなのかな?」
和磨は、先の事とか考えてるの?
「由佳の意見も一理あると思うけど、でもそれって女の都合のいいように考えればって事でしょ?男からしたら、先の事なんて考えてないかもしれないし。まして白石はまだ29でしょ?男としてまだまだこれからって時に、将来の事とか考えてるかどうかは微妙よね」
「朋美。それは男にもよるよ」
二人の意見を聞いてると、自分が何て幼いんだと思えてしまう。和磨の事にしても然り。周りが全然見えなくなってた気がする。こんなの高校生並みの恋愛と一緒だよ。
「とにかく、珠美は白石と会いたくなったら、我慢しないで会いに行けばいいわよ。暫く会うのはよそうと言ったところで何ら解決にはならないような気がするし、それは白石が勝手に決めた事でしょ?珠美が会いたいから会いに来たと言えば、別段拒む理由は白石にだってないわけなんだから。もしそれで何で会いに来たみたいになったら、それは白石に問題ありだよ。珠美が悪い事したわけじゃないんだから」
「そうそう。朋美の言うとおりだよ。もし会いに行って白石が拒んだりしたら、それって多分、価値観の違いだから」
「価値観の違いって?」
「白石は珠美との身体の繋がりを持つ事で、安心出来る付き合い方を得てるんだろうと思うから。今はそれを無理矢理自分でセーブしようとしてるんでしょ?でも珠美はもっと他の事を共有する事で、安心出来る付き合い方を望んでる」
「でも何で和磨が会うのを拒んだら、価値観が違うってわかるの?」
「うん」
私の知らない間に、和磨は自宅に電話をしてたんだ。お母さんに後から聞いて知ったんだけど……。
「それで、泊まってきてもいいって珠美のお母さんが理解を示してくれた時、もし本気で珠美の事を思ってなかったら、ちゃんとその日は帰したと思うんだ」
和磨……。
「それに……。それだけ近くに住んでて付き合う事にしたというか、言い方悪いけど珠美に手を出したわけだから、それなりの覚悟もしてるんじゃない?」
「そうなのかな?」
和磨は、先の事とか考えてるの?
「由佳の意見も一理あると思うけど、でもそれって女の都合のいいように考えればって事でしょ?男からしたら、先の事なんて考えてないかもしれないし。まして白石はまだ29でしょ?男としてまだまだこれからって時に、将来の事とか考えてるかどうかは微妙よね」
「朋美。それは男にもよるよ」
二人の意見を聞いてると、自分が何て幼いんだと思えてしまう。和磨の事にしても然り。周りが全然見えなくなってた気がする。こんなの高校生並みの恋愛と一緒だよ。
「とにかく、珠美は白石と会いたくなったら、我慢しないで会いに行けばいいわよ。暫く会うのはよそうと言ったところで何ら解決にはならないような気がするし、それは白石が勝手に決めた事でしょ?珠美が会いたいから会いに来たと言えば、別段拒む理由は白石にだってないわけなんだから。もしそれで何で会いに来たみたいになったら、それは白石に問題ありだよ。珠美が悪い事したわけじゃないんだから」
「そうそう。朋美の言うとおりだよ。もし会いに行って白石が拒んだりしたら、それって多分、価値観の違いだから」
「価値観の違いって?」
「白石は珠美との身体の繋がりを持つ事で、安心出来る付き合い方を得てるんだろうと思うから。今はそれを無理矢理自分でセーブしようとしてるんでしょ?でも珠美はもっと他の事を共有する事で、安心出来る付き合い方を望んでる」
「でも何で和磨が会うのを拒んだら、価値観が違うってわかるの?」