婚活
そうか……。こちらが目の色変えて相手を探したところで、相手がそういう冷めた目で見ていたら、最初から負けを認めてるようなものだ。
「最初から駄目もとで行けば冷静に相手を観察できるもんね。珠美。まだまだこれからだよ」
「うん。そうだよね。頑張ろう」
「飲むよぉ」
アッハッハ……。朋美ったら、気合い十分だ。
「由佳も、ファイトだよ」
「勿論よ。だって私、絶対35までには決めたいもん」
35かぁ……。何だかんだいって、もう31だもんなぁ。
「ヨシッ!その由佳の目標に乗った。相乗りで三人揃って、35マリッジ目指そう」
今夜は、結構飲んだなぁ……。夜風が気持ちいいとはとても思えない、室外機がビンビンいってる音を聞きながら住宅街の無風で且つ、熱風を時折感じて、まるで今飲んできたアルコールが全部汗で出てきてしまったんじゃないかと思えるぐらい汗をかきながら家に向かって歩いている。こうして夜空を見上げながらゆっくり歩くのも、暑いけどなかなかいいかも。
「未来王子かぁ……」
立ち止まり、空に向かって呟く。この空の下、何処に居るのやら?
「何、乙女に成りきってんだよ。人が疲れ切って帰ってきてるっていうのに何だ、その酔っぱらいは」
はぁ?
人がせっかくいい気分になってるのに……。
「裕樹。あんたには、何で乙女の気持ちがわからんのよ」
「乙女は25歳以下。姉貴はもう乙女じゃないだろ?いくらなんでも無理がある」
「裕樹!」
気配を悟ったのか、裕樹が走り出したので後を追ったが追いつけず諦めかけたが、急に裕樹が立ち止まって振り返った。
「本当に、もう和磨とは無理なのかよ?」
エッ……?
「な、何よ。急に」
「ん?別に。何となく、聞いてみたかったから」
裕樹……。
「暑いなぁ。いい加減、もう夏終わっていいよな。帰って飲み直そうぜ、姉貴」
「いいねぇ。仕方ない。付き合ってやるか」
「付き合ってやるのは、俺の方だぜ?」
「あんたはその傲慢な考え方、改めた方がいいよ」
シャワーを浴びてる間に裕樹はご飯を食べてたらしく、リビングに行くと先にビールを飲んでいた。
「先に飲んだわね」
「待っていろとは、言われてないぜ?」
あぁ、もうこの減らず口……。何とかならないのか?
「まったくあなた達、何なの?こんな真夏の週末なのに、姉弟揃って家で晩酌だなんて何とも嘆かわしい。彼氏や彼女は、どうしたのよ?」
「最初から駄目もとで行けば冷静に相手を観察できるもんね。珠美。まだまだこれからだよ」
「うん。そうだよね。頑張ろう」
「飲むよぉ」
アッハッハ……。朋美ったら、気合い十分だ。
「由佳も、ファイトだよ」
「勿論よ。だって私、絶対35までには決めたいもん」
35かぁ……。何だかんだいって、もう31だもんなぁ。
「ヨシッ!その由佳の目標に乗った。相乗りで三人揃って、35マリッジ目指そう」
今夜は、結構飲んだなぁ……。夜風が気持ちいいとはとても思えない、室外機がビンビンいってる音を聞きながら住宅街の無風で且つ、熱風を時折感じて、まるで今飲んできたアルコールが全部汗で出てきてしまったんじゃないかと思えるぐらい汗をかきながら家に向かって歩いている。こうして夜空を見上げながらゆっくり歩くのも、暑いけどなかなかいいかも。
「未来王子かぁ……」
立ち止まり、空に向かって呟く。この空の下、何処に居るのやら?
「何、乙女に成りきってんだよ。人が疲れ切って帰ってきてるっていうのに何だ、その酔っぱらいは」
はぁ?
人がせっかくいい気分になってるのに……。
「裕樹。あんたには、何で乙女の気持ちがわからんのよ」
「乙女は25歳以下。姉貴はもう乙女じゃないだろ?いくらなんでも無理がある」
「裕樹!」
気配を悟ったのか、裕樹が走り出したので後を追ったが追いつけず諦めかけたが、急に裕樹が立ち止まって振り返った。
「本当に、もう和磨とは無理なのかよ?」
エッ……?
「な、何よ。急に」
「ん?別に。何となく、聞いてみたかったから」
裕樹……。
「暑いなぁ。いい加減、もう夏終わっていいよな。帰って飲み直そうぜ、姉貴」
「いいねぇ。仕方ない。付き合ってやるか」
「付き合ってやるのは、俺の方だぜ?」
「あんたはその傲慢な考え方、改めた方がいいよ」
シャワーを浴びてる間に裕樹はご飯を食べてたらしく、リビングに行くと先にビールを飲んでいた。
「先に飲んだわね」
「待っていろとは、言われてないぜ?」
あぁ、もうこの減らず口……。何とかならないのか?
「まったくあなた達、何なの?こんな真夏の週末なのに、姉弟揃って家で晩酌だなんて何とも嘆かわしい。彼氏や彼女は、どうしたのよ?」