君がたとえあいつの秘書でも離さない
おでこに手をやると熱い。
かなり熱がありそうだ。
息も荒い。
「遙、病院へ行こう。かなり熱がある」
「こんな時間から大丈夫。解熱剤を飲むから」
水を取りにリビングへ戻ると、チューハイの空き缶が落ちている。
熱があるのに、酒を飲んだのか?
まずいな。
「遙。酒は何時頃まで飲んでた?」
「……うーん。匠さんに電話したときまで」
ということは、まだ二十分くらいしか経ってない。
薬飲ませて平気なのか?
病院一択だな。
決心すると、知り合いの病院に連絡する。
救急で入ることを連絡し、すぐに電話を切った。