君がたとえあいつの秘書でも離さない
 
 「望!」
 
 「遙、とりあえず一緒に俺と帰ってくれないか。両親が謝りたがっている。その後、ご実家へ行こう。望君も一緒にうちへ来てくれよ。紹介したいんだ」
 
 「そうですねー。今日明日とか、ちょっと急なんで無理ですね。とにかく、実家へ帰るときには一緒に行きましょう。出来る限り援護しますよ」
 
 「助かるよ。よろしく頼む」

 そう言うと、二人で予定をすりあわせはじめた。
 何なのよ、もう。

 私は、会社に連絡して荷造りをはじめた。
 あちらに泊まって、その後実家へ一旦帰る。
 望とは実家で日にちと時間を合わせて、待ち合わせの予定となった。
 とりあえず望が親にいつがいいか確認してくれるらしい。
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