君がたとえあいつの秘書でも離さない

 私は皐月の手を引っ張った。
 
 「おめでとう皐月。学年一年違うけど、仲良く育てようね。嬉しいな。最初のママ友が親友とか最高だわ」
 
 「ありがとう。でも、予定していたドレス絶対着られない。悲しすぎる」

 「でも、丁度安定期に入る頃、結婚式あげられそうじゃない。お腹もまだ目立たないから言わなければわからないかも。計画通りだったりして?」
 
 「やめてよ。でもその頃なら遙も赤ちゃんの首も据わってしっかりしてくるからお式参列してね」

 「もちろんよ」
 
 「というか……あなたたち、結婚式どうするの?」

 「籍はすぐに入れた」
 
 「え?そうだったの?」
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