君がたとえあいつの秘書でも離さない
 
 お父様も男の子は匠さんがいたので慣れていると言っておむつを替えてくれた。

 お母様はピアノを弾きまくっている。
 
 元気のいい曲で忍が足や手を動かすのを見て、午前中はその曲を弾いている。
 うれしそうに忍をピアノの横のベッドに寝かせている。
 
 お昼寝時間にはいつも同じ眠くなる曲を弾いてくれる。
 するとすぐに寝る。信じられない。
 
 そうそう。
 戻ってきたら、待ち構えていたようにお母様の新しい子守歌のピアノ収録デモ音源があった。
 CD化は決まっているが、販売前なのだ。
 
< 269 / 274 >

この作品をシェア

pagetop