双子くんは弟で、お兄ちゃん!?
「いや、一応俺たち初対面だし…立派な男だし」


後半の方は聞き取れなかったけれど、気遣ってくれてるんだよね。8歳なのにできた子だな。


「私から玲くんと類くんにお願いしたんだから大丈夫だよ!ありがとね」


布団から手を出し、類くんの頭をなでる。サラサラの髪は触り心地が良かった。


「はぁ…とにかく俺は忠告したからな。明日どうなっても知らないからな!」


(玲くんが寝ているので)小声で捨て台詞をはくように一息に話し終えた類くんは、掛け布団を頭までかぶって反対を向いてしまった。照れちゃったのかな…?


「おやすみ」


静かになった類くんの背にそう声をかけて私は目を瞑った。


優しそうなお義父さんに双子の弟。お母さんは好きだけど2人は少し寂しかった家に、大切にしたい人が3人もやってきた。


これからがすごく楽しみ!





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