双子くんは弟で、お兄ちゃん!?
「大正解~!」
「やっと思い出したか」


…2人の肯定の返事を受け取った瞬間、思ってしまった。


私はけっこうとんでもないものに関わってしまったのではないかと。


その場に呆然と立ち尽くした。2人の会話だけがかすかに耳に入ってくる。


いや、落ち着くのよ鈴音。弟が急にイケメンになるとか、そんなの少女漫画でも無理あるから。


説明してもらおう。きっと冗談だもの。だって、そんなこと...


「ありえないじゃん...」


急展開についていけなかったのか、私の記憶はそこで途切れてしまった。





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