双子くんは弟で、お兄ちゃん!?
狼男的な?


「まあ、そんな感じではあるけれど…満月は関係ないかな」


「…?じゃあどんな?」


全く見当がつかない。頭がはてなでいっぱいになる私を見て、玲くんはさらに愉快そうに笑った。


「…試してみる?」


「試すって…え、ちょっと!?」


玲くんが立ち上がってこちらへ歩いてきたと思った瞬間、急に視界が反転した。


ソファに押し倒され、上に覆いかぶさられる。


「れ、玲くん…?」


「鈴ちゃん、流石に無防備すぎない?そんなんだと、悪い男にすぐ捕まっちゃうよ?」


艶っぽい声で囁かれながら、毛先の方へ梳くように髪を撫でられる。
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