双子くんは弟で、お兄ちゃん!?
おそるおそる目を開けると、なんと、私の上で玲くんが大笑いしている。


「ど、どういうこと…?」


キス、されるんじゃなかったの?


戸惑った私は、今まで黙っていた類くんに目を向けた。


類くんは一つため息をつき、呆れ顔で玲くんと私を見る。


「鈴姉、まんまと玲に騙されたな」


「だま、された…?」


「ふふっ。そうだよ。ねえ、試したいきっかけって何のことだと思った?」


ある程度笑いが収まった玲くんが、愉しそうに問いかけてくる。


「そ、それは…」


キスすることで幼くなったり、元に戻ったりするのかと思った。
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