双子くんは弟で、お兄ちゃん!?
でも、玲くんはそんなこと一言も言っていない。…つまり、私の盛大な勘違い!?


悟った瞬間に恥ずかしさが一気に押し寄せる。


「あれ?顔が赤くなってる?…もしかして、きっかけって…」


「ストップ!もうそれ以上言わないで、恥ずかしいから!大体、類くんも分かってたんなら助けてくれても良かったじゃない」


頬を膨らまして抗議する。まったく、姉最大のピンチだったのよ!


「...賭けのルールだったから...」


「はい?」


賭けとかルールとかなんの話だろう。今日は驚いたり疑問が湧いたりと忙しない。


「僕と類の賭けのことだよ。鈴ちゃんをからかえるかってね」


「玲はからかえる、俺はからかえないに賭けたんだが...」


「どうみても僕の勝ちだね」
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