双子くんは弟で、お兄ちゃん!?
「類、鈴音お姉ちゃんにそんなこと言ったって分かるわけないでしょ」


「もう、お父さんが説明してるかと思って…」


「見てよお姉ちゃんを。ぽかんとしてるでしょ。まだ知らないんだよ」


「そうか。では、俺たちから話してしまえばいいんじゃないか?」


「こんな幼子が言った突拍子もないこと、簡単に受け入れてもらえるわけないよ」


私が疑問に思っている間に、2人は何やらごにょごにょと話し合いを始めた。


内容は理解できなかったけれども、不思議ちゃんぽくって和むので問題なし!


「もう日も暮れてきたし、暗くなる前に帰ろうか」


汗もかいてるし、風邪ひいちゃったら困るからね。


ベンチから立ち上がって、行きと同じように手を繋いで帰る。
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