僕のキャパシティイズオーバー
「あの……二人って、速水さんに対してもあんな距離感なんですか……?」


速水さんは僕の目をまっすぐに見て首を横に振った。


「幸か不幸か、あいつら睦のことかなり気に入ってるな」

「そ…そうですか…」


気に入ってもらえてるのは嬉しいけれど。

あんな距離感のまま、これから本当にバレずにやっていけるのかな……

遠い目をする僕の両肩に、速水先輩が力強く手を置いた。


「ほんっ……と気をつけろよ、睦。大変だと思うけど、√soleil存続のために頑張ってくれ!頼む…!」


速水先輩の、泣きそうなほど必死な表情。

そんな顔をされたら頷くより他にない。


「っ、頑張り、ます…!」


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