僕のキャパシティイズオーバー
「ヤバい、後ろに√soleilいるヤバい」

「やーん旭くんかっこいい〜♡え、待って今目あったら笑ってくれたんだけど!!キャー好きー♡」

「ねー制服姿の奏多くんほんっとかっこいい!あのクールな感じたまんない~♡連絡先教えてくれないかなぁ〜」


僕たちは今、ファンサの授業を受けている。

アイドル科の授業にマネージャーの僕がここにいるのは、こんな感じで人気過ぎる二人になにかあったとき対処できるように、という先生の配慮から。

ちなみにこないだ、僕への引継ぎを終えた速水先輩は√soleilのマネージャーを卒業した。


『お前がこれから√soleilを守っていくんだぞ、睦!』


という速水先輩の言葉を胸に、マネージャーとして頑張るぞっ!と決意を新たにしてはや一週間。

制服姿の推しメンに挟まれて授業を受けられる世界線に、僕はいる。

速水先輩。

ごめんなさい。

控えめに言って最高です。

悶えそうな気持でいっぱいです。

……そうですよね。だめですよね。

一切の煩悩を排除し、姿勢を正して授業に集中することとします。

頑張ります!速水先輩!
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