僕のキャパシティイズオーバー
「あの真ん中のマネージャーだよね?いいなー二人の間に挟まれるとか。夢じゃん」


うんうん、僕も今だに夢なんじゃないかと思ってるよ。


「つかマネが男でよかったー。女の子だったら発狂してたわ」


……!


「わっかるーとりあえず靴の中に画鋲いれまくるよねー」


!?


声の音量調節が下手な女の子たちによる恐ろしいセリフにかたまってると、旭が「ははっ」と笑う。


「男の子でよかったね」

「……ホントダネ」


なんでだろう、体の震えが止まらないな。


「チッ…うるせぇ」


奏多が瞳孔を開いて女の子たちを睨んでいる。

気付いた女の子たちは怯えるどころか、なぜかキャーッ♡と嬉しそうにはしゃいだ。

余計に機嫌を悪くしたらしい奏多は視線を窓の外に向けてまた小さく舌打ちをした。

奏多、本当に女の子嫌いなんだな……


ほんっとに男装しててよかった……!

< 25 / 70 >

この作品をシェア

pagetop