僕のキャパシティイズオーバー
ここまで本当に、本当に大変だった。
私はもともと優秀な人間じゃない。
地味で目立たなくて、存在感がとても薄い。
何をやっても平均値。
だから普通の人と同じ努力では勝てないと思って、それこそ死ぬ気で、人生をかけて勉強した。
そこまでして頑張れたのはすべて、首席者が貰える〝ご褒美〟のため。
「えー…汐里さんは√soleilのマネージャーを希望してるんだったね?」
「はい!!」
それまで委縮していた私が突然熱のこもった力強い返事をするので、学園長がビクッとする。
『首席で進級した者は、3年時にマネジメントするアイドルを指定できる』
……そう。
全ては、大好きな√soleilのマネージャーになるため。
私はもともと優秀な人間じゃない。
地味で目立たなくて、存在感がとても薄い。
何をやっても平均値。
だから普通の人と同じ努力では勝てないと思って、それこそ死ぬ気で、人生をかけて勉強した。
そこまでして頑張れたのはすべて、首席者が貰える〝ご褒美〟のため。
「えー…汐里さんは√soleilのマネージャーを希望してるんだったね?」
「はい!!」
それまで委縮していた私が突然熱のこもった力強い返事をするので、学園長がビクッとする。
『首席で進級した者は、3年時にマネジメントするアイドルを指定できる』
……そう。
全ては、大好きな√soleilのマネージャーになるため。