僕のキャパシティイズオーバー
そして、曲が終わった。

僕だけじゃなく、みんなが騒然とする。


「!?…!?」

「今言ったの、奏多だよね…!?」

「え!?俺の方が、好きって!?」

「キャーッ!!」


騒ぐみんなを無視する奏多は、顔を熱くさせてうろたえる僕だけを見ながら、ふ、と笑った。


「真っ赤になってんじゃねーよバーカ」

「!?」


ハッとうちわで顔を隠すと、即座にそれを奪われて、余計に恥ずかしくなって顔がさらに熱くなる。


「もうよそ見すんなよ」


そう言うと奏多は、僕の頭をバンッと撃った。



「……ぐはっ」



無事に撃ちぬかれた僕は、その場に崩れ落ちる。



……どなたか。

僕のお墓を建ててください。




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