僕のキャパシティイズオーバー

√soleilの欲求不満担当

旭は、優しい。


僕が重い荷物を運んでいれば即座に持ってくれるし。

ライブ中も客席で具合の悪そうな女の子を見つけてスタッフに声をかけてあげるし。

頑固な奏多と二人でこれまでやってこれたのは、旭のその包容力があってこそ。


いつもふざけてはいるけれど、紳士で、よく気が付いて、頼りになる存在。

難点を挙げるとするならば、目を離した隙にかわいい女の子を口説こうとするところくらい。

まぁその辺はご愛嬌で、全てひっくるめて僕は旭のことを信用してる。


そんな旭が、僕がマネージャーになってから1か月経った今日、



「で?その男装はいつまでするの?」



と、言った。


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