僕のキャパシティイズオーバー
「お願い、旭!奏多には言わないで欲しい」

「んー、どうしよっかなー」

「お願いします!なんでもしますから!!」


僕は両手を組んで必死に懇願する。

それを静かに眺める旭は、衣装の煌びやかさも手伝って、どこの王族?と問いたくなるほど輝いている。


「……なんでも?」

「なんでも!」


旭がフッと笑った。


「……わかった」

「!」


っあー!!よかったぁ!!

速水先輩!首の皮一枚繋がりましたぁ!!


「ありがとう、あさ……」

「じゃあさ」


旭が僕のおでこに自分のおでこをコツンとぶつけた。


「俺の欲求不満、解消してよ」



!?
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