僕のキャパシティイズオーバー
なんだろう……?学園長も速水先輩もなにか心配ごとがあるみたいだ。

やっぱり頼りなさそうって思われちゃってるのかな……


速水先輩は私を上から下まで見て少し考える仕草をすると、改めて私に向き直った。


「……汐里さんが優秀だって話は聞いてるよ。ぜひ√soleilのマネージャーになってもらいたい」

「……!ありがとうございます!!」


わー!わー!やったぁーーー!!

やばい、感動で泣いちゃいそう……っ


「ただし、条件がある」

「はい!√soleilのためならなんでもします!」


速水先輩は、こちらがつられて笑っちゃいそうなほど邪気のない笑顔で言った。


「男になってくれない?」


「はい!わかりまし……」



……



「……え?」



私の耳にかけたロングヘアが、ファサ、と落ちて胸元で揺れた。





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