僕のキャパシティイズオーバー
「あら!どうしたの?」

「外で倒れた」

「すごい汗ね…熱中症かしら」

「多分。…下着ありますか」



「下着?あぁ、トランクスでいいかしら」

奏多は内心オロオロする僕を優しくベッドに下ろしながら言う。

「いや、ブラとショーツ」



!?



僕はギョッとして奏多を見る。



「あら?あなた女の子だったの?」

「え…あ、いや…」


どうしたらいいかわからず、僕は奏多と先生を交互に見る。

動揺する僕のことなんかお構いなしで、奏多は保健室の引き出しから冷えピタを取り出しながら、

「見ればわかるじゃないですか」

と、言った。




え?……え!?


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