僕のキャパシティイズオーバー
ハグ会
──……と、いうわけで。
初めまして、こんにちは。
汐里菜々改め、佐藤睦と言います。
髪を短く切ってコンタクトにしてサラシを巻いて。
毎朝鏡の前で「僕、僕、僕……」と低い声で自分のことを呼ぶ練習をして。
私は……僕は、男の子になりました。
【ちょっと男性ホルモン少なめな、優秀な飛び入り帰国子女の男の子】
そんな感じの枠でやらしてもらってます。
え?二年までの汐里菜々を知ってる同級生たちにバレるんじゃないかって?
…ええ。僕もすぐバレると思いました。
それが僕、勉強に必死過ぎて全然友達がいなかったのと、見た目が地味すぎたので首席だったにも関わらずみんなに全然認知されてなかったんですよね。
マスクしちゃえばほぼ別人らしいです。
まさかわざわざ男装して√soleilのマネージャーしてるなんて、誰も想像もしないんでしょうね。
ちょっと悲しくなるぐらいだーれも、だーれも気が付きません。
そうして僕は『佐藤睦』として、念願の√soleilのマネージャーに相成ったのです。
初めまして、こんにちは。
汐里菜々改め、佐藤睦と言います。
髪を短く切ってコンタクトにしてサラシを巻いて。
毎朝鏡の前で「僕、僕、僕……」と低い声で自分のことを呼ぶ練習をして。
私は……僕は、男の子になりました。
【ちょっと男性ホルモン少なめな、優秀な飛び入り帰国子女の男の子】
そんな感じの枠でやらしてもらってます。
え?二年までの汐里菜々を知ってる同級生たちにバレるんじゃないかって?
…ええ。僕もすぐバレると思いました。
それが僕、勉強に必死過ぎて全然友達がいなかったのと、見た目が地味すぎたので首席だったにも関わらずみんなに全然認知されてなかったんですよね。
マスクしちゃえばほぼ別人らしいです。
まさかわざわざ男装して√soleilのマネージャーしてるなんて、誰も想像もしないんでしょうね。
ちょっと悲しくなるぐらいだーれも、だーれも気が付きません。
そうして僕は『佐藤睦』として、念願の√soleilのマネージャーに相成ったのです。