【一気読み改訂版】とし子の悲劇

【第129話】

7月24日の昼過ぎであった。

アタシは、上田市中央北にある電子部品工場へ行った。

アタシは、この目でゆうきさんが職場実習を受ける工場を職場実習担当の喜多原《きたはら》さんと一緒に見て回った。

工場は、製造ラインは機械オペレーターの専門の人が中心なので、ゆうきさんがするお仕事は段ボールの折りたたみだけをすればよいと言うことであった。

従業員さんの寮も個室で、温かい料理が3食提供される上に、会社行事でハンドボールの球技大会がある。

球技大会の優勝商品はグアム島旅行である。

お給料も手取りで最低26万からであった。

従業員さんたちは『稼いだお給料で欲しいもが買えるし、休日には東京に遊びに行ける、コンサートチケットを工場が手配をしてくれる、東京ディズニーランドの入場料の従業員割引があるから天国です。』と話していた。

アタシは、喜多原《きたはら》さんに『明日から(ゆうきさんの)職場実習をお願いします。』と言うた。

アタシは、職場実習の申し込みとお迎えの車の手配したあと、会社の車にのって嬬恋村《むら》へ帰った。

午後3時過ぎであった。

アタシが家に到着した時に事件が発生した。

自宅の200メートル手前で、キンリンで暮らしているT沢さんの19歳のアルバイトの娘さんが『ショーツを脱がされた…男に追いかけられて逃げている時、アタシが転んだ…その時に男がスカートの中に手首を入れてショーツを脱がした…」と泣いていた。

それを聞いたアタシは、容疑者はキンリンに潜んでいるかもしれないと思ってこわくなった。

アタシが家に入ろうとしていた時であった。

アタシは、近所の奥さまに『待ちなさいよ!!』と凄まれた。

「とし子さん!!ちょっとお話があるけど、いいかしら!?」
「えっ?お話?あのー、アタシ…急用があるので…あとにしてください…」

アタシは近所の奥さまにあとにしてくださいと言うて家に入ろうとした。

しかし、近所の奥さまは『そうは行かないわよ!!』と言うてアタシをイカクした。

「奥さま!!アタシは急いでいるからあとにしてください!!」
「あとになんかできないわよ!!…あんたのダンナの弟がT沢さんちの娘さんが着ていたパンツを脱がしたと聞いたから思い切り怒っているのよ!!」
「うちの義弟《おとうと》が、何をしたと言うのですか!?」
「あんたの義弟《おとうと》が、T沢さんの娘さんになれなれしく近づいて『パンツくれ』と言うたのよ!!娘さんはその場から逃げたけど、転倒した…そして、あんたの義弟《おとうと》は転倒したT沢さんの娘さんのスカートの中に手首を入れてパンツを無理やり脱がしたのよ!!」
「ちょっと待ってください!!うちの義弟《おとうと》が犯人だと言う証拠はあるのですか!?」
「あるから言うてるのよ!!とにかく、義弟《おとうと》が起こした事件の責任は、義姉《おねえ》であるあんたが全面的に背負うのよ!!あんたの義弟《おとうと》がレイプ事件を犯したので、あんたのダンナの名誉はこっぱみじんに壊れるよ…フンざまーみろよ…オーッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ〜」
「よくもうちの家族をブジョクしたわね!!殺すわよ!!」
「いちゃもんをつけたのはあんたの方でしょ!!レイプ魔の義弟《おとうと》をヨウゴするなんてドーセイの敵よ!!」
「やかましいわね!!」

思い切りブチ切れたアタシと近所の奥さまは、血しぶきが飛び散るレベルの大ゲンカを起こした。

その後、思い切りブチ切れたアタシは、ゆうきさんに対して『明日の朝までにこの家から出て行け!!』と怒鳴りつけたあとカンプなきまで叩きのめした。

しかし、その日の夜であった。

アタシは、ゆうきさんから返り討ちを喰らった。

この時、アタシは浴室の脱衣場にいた。

アタシが衣服を脱ごうとした時に、背後にいたゆうきさんにナイフを突きつけられた。

「何するのよ?」
「オラ!!よくもオレをカンプなきまで叩きのめしたな!!仕返しだ!!」
「やめて…お願い…お願い…ング…」

ゆうきさんは、クロロホルムがしみこんでいるハンカチをアタシの口に押さえつけた。

(ドサッ!!)

アタシは、気絶したあとその場に倒れた。

ゆうきさんは、気絶したアタシにスマホの動画のカメラをセットした。

(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)

ゆうきさんは、アタシが着ている紫色のカーディガンをナイフで切り裂いた。

つづいて、白のブラウスとインナーを思い切り破った。

(ブチッ!!)

つづいて、ゆうきさんはブラジャーを力任せにちぎった。

その後、ゆうきさんはアタシが着ていたスカートをナイフでズタズタに切り裂いて、ショーツを脱がした。

そして…

ゆうきさんは、恐ろしい声を上げながらアタシをシツヨウに犯した。

アタシをシツヨウに犯したゆうきさんは、スマホを持ってその場から立ち去った。

アタシが目覚めたのは、深夜4時過ぎだった。

この時、アタシは衣服と下着がズタズタに切り裂かれて恥ずかしい姿をさらされたことに気がついた。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

アタシは、よりし烈な叫び声をあげた。
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