【一気読み改訂版】とし子の悲劇
【第21話】
ところ変わって、高松西警察署の霊安室にて…
霊安室では、亡くなった義妹《いもうと》のカレシがいた。
カレシは、義妹《いもうと》のそばでしくしくと泣いていた。
(ガチャッ!!)
その時であった。
いかつい顔をした男性の刑事3人が霊安室にやって来た。
3人の刑事は、カレシに対して『取調室へ行くぞ!!』と言うたあと、霊安室から無理やり引っぱり出された。
香川県警《けんけい》の捜査1課は、義妹《いもうと》のカレシが国分寺町で発生したレイプ殺人の容疑者であると判断して即刻逮捕した。
取調室に連れて行かれたカレシは、レイプ殺人事件は知らないと言うて否認した。
しかし、刑事たちはカレシをシツヨウに問い詰めた。
「オイクソッタレコゾウ!!いいかげんはいたらどうだ!?」
「オドレがモクヒ権を行使するのはかまわないが…オドレがレイプ殺人事件を犯したと言うショウコは出てんだよ!!」
カレシは『知らねーよ~』と言うた。
この時、ものすごく短気な刑事が右足でカレシをけとばしてたおしたあと、怒鳴り声をあげた。
(ドカッ!!)
「オドレクソガキ!!ぶっ殺すぞ!!」
この時、グレーのスーツ姿の刑事が不気味な声で言うた。
「オイ、吐いた方がいいぞ…これ以上抵抗するようであれば…オドレの頭が粉々《こっぱみじん》にくだけちるで…それでもいいのか?」
カレシは、泣きそうな声で『知らねーよ~』と言うた。
担当の刑事が、怒った声で言うた。
「オドレのことについて少々調べたけど、とんでもないことをやらかしたみたいだな…親のクレジットカードを無断で使ってオンラインゲームの高額なアイテムを買いあさった…それがバレたらオトンにボコボコにどつき回される…それが怖いから、オドレはしほさんをレイプして殺した…そう言うことだろ…ムダな抵抗はやめて、はいたらどうだ!?おそろしい覆面をかぶった男の正体はオドレだと言うことはもう分かっているのだよ!!」
「ちがいますよ!!オレはあの事件の夜はアパートにいた!!」
(ガチャッ!!)
その時であった。
鑑識の結果の書面を持ってきた若手の刑事が、おそろしい覆面から採取されたDNAがしほさんのカレシのDNAと一致したことをはたにいた刑事に報告した。
刑事たちに凄まれたカレシは、泣く泣く観念した。
証拠が不十分であるのに、香川県警《けんけい》の捜査1課の刑事たちは、トントン拍子で事件解決へ向けて動いた。
県警の本部長は、わかっているのに放置した。
事件は、よりフクザツになったようだ。
さて、その頃であった。
家の預金通帳を勝手に持ち出した張本人は、殺された義妹《いもうと》だったと言うことが分かったので、アタシは無実であることが確定した。
しかし、アタシは家のモンに濡れ衣を着せられたことに対してよりし烈な怒りをくすぶっていた。
クソッタレのひろむの家の親類縁者たちをひとり残らずのろい殺してやる!!
思い切りブチ切れたアタシは、義父母に対して『よくも濡れ衣を着せたわね!!』と怒鳴りつけたあと、義父母の顔を平手打ちで激しく叩いてケガを負わせた。
その後、ボストンバッグと赤茶色のバッグを持って家出した。
アタシが家出したので、義父母がパニックにおちいった。
アタシに濡れ衣を着せたことに加えて、義妹《いもうと》を甘やかすだけ甘やかした…
義父母は、義妹《いもうと》は、高額な品物を買い与えるなど…過剰に愛情を注ぎまくった…
あとになって分かった話であるけど、よその家のカネで義妹《いもうと》が通っていた私立高校女子大学《ええとこのがっこう》の授業料をはらっていたことがあからさまになった。
それがオモテザタになったので、家の立場がさらに悪くなった。
ふざけるな!!
絶対に許さない!!
やっつけてやる!!
アタシが家出してから数時間後であった。
あいつ(以後、ダンナはあいつと表記する)がものすごい血相で義父母を怒鳴りつけた。
義父母は、ものすごい悲しい表情で許し乞いをした。
「ひろむ…許してくれ…この通りだ…」
「ふざけるな!!しほを甘やかすだけ甘やかしておいて、としこを追い出したから絶対に許さない!!」
「悪かった…許してくれ…しほは…たったひとりの娘だから…かわいくてかわいくて…」
「ふざけるなよ!!」
あいつは、桐のタンスの中に入っていた琉球絣《りゅうきゅうかすり》6反《たん》と高価な品物を次々と取り出した。
「やめてくれ!!」
「ふざけるな!!何もかもを取り上げてやる!!」
怒り心頭になっているあいつは、家の中にある高価な品物をひとつ残らず取り上げた。
あいつとアタシの結婚生活は、1ヶ月もたたないうちに破綻した。
2016年7月1日のことであった。
家出したアタシは、塩上町《しおがみちょう》にあるNTT香川支店の近くにあるマンスリーアパートに移り住んだ。
アタシは、ここから中央通りのマクドと香川県庁前《けんちょうまえ》のファミマに通うことにした。
アタシは、あいつの家の親類縁者全員をひとり残らずのろい殺してやる!!
あいつも家出した…
家出したあいつは、病院の宿直室で仮住まいを始めた。
家に残された義父母と義弟《おとうと》は、大パニックを起こした。
その頃であった。
ことの次第を聞いた武方《たけかた》さんがあいつの家にやって来て、あいつの両親と話し合いをした。
武方《たけかた》さんは、壬生川《にゅうがわ》で経営していた運送会社が経営破綻したあと、一家を連れて仏生山町《ぶっしょうざん》にある奥様の実家に転がり込んだ。
武方《たけかた》さんは、アタシの父に頼まれてアタシのお見合いを引き受けていた。
お見合い結婚が破綻をしたら困る…
ひどくオタオタしていた武方《たけかた》さんは、アタシがバイトをしているファミマへ行った。
時は、夜8時頃であった。
この時、アタシは駐車場にあるゴミ箱の整理をしていた。
その時に、武方《たけかた》さんがやって来た。
武方《たけかた》さんは、アタシに対してなにがあったのかと聞いた。
アタシは、武方《たけかた》さんに対してあつかましい声で言い返した。
「武方《たけかた》さん!!アタシはあいつと離婚をしたら女ひとりで生きて行くと訣心《けっしん》したから…アタシが再婚したくないと言うたのに、なんで勝手なことをしたのよ!?アタシは今バイト中だから帰ってよ!!」
「としこさん、ひろむさんのご両親はすごく困っているのだよぉ…預金通帳がなくなったことについてはあやまりたいと言っているのだよ…としこさんの耳にひろむさんのご両親の泣き声は聞こえないのかなぁ…」
「なにが『ひろむさんのご両親の泣き声は聞こえないのかなぁ…』よ…アタシはあんたのことは許さないわよ!!あんたのことは一生うらみ通すわよ!!あいつの両親はアタシが預金通帳を持ち出したと勝手に決めつけてわめき散らした上に、アタシに出て行けと言うて追い出した!!都合が悪くなればやっぱり家に帰ってきてほしい…ふざけてるわよ!!アタシは自己チューのクソッタレの家には帰らないわよ!!」
「としこさん、お願いですからそんなに怒らないでください…ひろむさんのご両親は泣いているのですよぉ…」
「はぐいたらしいわね!!もとはと言えば、クソ義妹《いもうと》を甘やかしたことがいかんのよ!!」
「だけどね…ひろむさんのご両親にとっては大事なたからものなんだよぅ〜」
「アタシに濡れ衣を着せたことが原因で大事なたからものが奪われたのよ!!…あんたも子を持つ親でしょ!!」
「分かってますよぉ…だけどね…」
「ますますはぐいたらしいわね!!クソッタレの家はアタシにどうしてほしいと求めているのよ!?」
「どうしてほしいって…としこさんが作った手料理が食べたいと言うてるのだよ…みそしるを炊いてほしい、目玉焼きをやいてほしい…」
「キッパリと断るわ!!アタシは家庭科1だから、料理なんかしないわよ!!」
「としこさん…ひろむさんは離婚経験があるのだよ…」
「あんたはあいつが離婚した理由がDVであることが分かってないわね。」
「分かってるよぅ〜」
「あいつは前のお嫁さんにきつい暴力を加えて大ケガを負わせて傷害罪で逮捕された前科があるのよ!!」
「知ってますよぅ〜」
「他にも、アタシが新居浜のデリヘルにいた時によくしてくださった姐《あねきぶん》のコをあいつが私物化したのよ!!」
「ほんとうなのですか?」
「他にも、亡くなった義妹《いもうと》もアタシのなじみの客にちょっかい出したのよ!!…そして、モンペア義父は、大野原(香川県観音寺市)のラブホにデリヘルで行ってた時にアタシに関係を強要した!!」
「ですからそれはほんとうですか!?」
「ほんとうのことよ!!もういいでしょ!!それよりも帰ってよ!!帰らないと知人の男を呼ぶわよ!!」
アタシは、武方《たけかた》さんを怒鳴りつけたあと、奥の部屋に逃げた。
その頃、あいつもアタシと離婚をすることを決めた。
この時、ふたりの関係は危険水域に突入した。
関係修復は、もはや不可能であった。
霊安室では、亡くなった義妹《いもうと》のカレシがいた。
カレシは、義妹《いもうと》のそばでしくしくと泣いていた。
(ガチャッ!!)
その時であった。
いかつい顔をした男性の刑事3人が霊安室にやって来た。
3人の刑事は、カレシに対して『取調室へ行くぞ!!』と言うたあと、霊安室から無理やり引っぱり出された。
香川県警《けんけい》の捜査1課は、義妹《いもうと》のカレシが国分寺町で発生したレイプ殺人の容疑者であると判断して即刻逮捕した。
取調室に連れて行かれたカレシは、レイプ殺人事件は知らないと言うて否認した。
しかし、刑事たちはカレシをシツヨウに問い詰めた。
「オイクソッタレコゾウ!!いいかげんはいたらどうだ!?」
「オドレがモクヒ権を行使するのはかまわないが…オドレがレイプ殺人事件を犯したと言うショウコは出てんだよ!!」
カレシは『知らねーよ~』と言うた。
この時、ものすごく短気な刑事が右足でカレシをけとばしてたおしたあと、怒鳴り声をあげた。
(ドカッ!!)
「オドレクソガキ!!ぶっ殺すぞ!!」
この時、グレーのスーツ姿の刑事が不気味な声で言うた。
「オイ、吐いた方がいいぞ…これ以上抵抗するようであれば…オドレの頭が粉々《こっぱみじん》にくだけちるで…それでもいいのか?」
カレシは、泣きそうな声で『知らねーよ~』と言うた。
担当の刑事が、怒った声で言うた。
「オドレのことについて少々調べたけど、とんでもないことをやらかしたみたいだな…親のクレジットカードを無断で使ってオンラインゲームの高額なアイテムを買いあさった…それがバレたらオトンにボコボコにどつき回される…それが怖いから、オドレはしほさんをレイプして殺した…そう言うことだろ…ムダな抵抗はやめて、はいたらどうだ!?おそろしい覆面をかぶった男の正体はオドレだと言うことはもう分かっているのだよ!!」
「ちがいますよ!!オレはあの事件の夜はアパートにいた!!」
(ガチャッ!!)
その時であった。
鑑識の結果の書面を持ってきた若手の刑事が、おそろしい覆面から採取されたDNAがしほさんのカレシのDNAと一致したことをはたにいた刑事に報告した。
刑事たちに凄まれたカレシは、泣く泣く観念した。
証拠が不十分であるのに、香川県警《けんけい》の捜査1課の刑事たちは、トントン拍子で事件解決へ向けて動いた。
県警の本部長は、わかっているのに放置した。
事件は、よりフクザツになったようだ。
さて、その頃であった。
家の預金通帳を勝手に持ち出した張本人は、殺された義妹《いもうと》だったと言うことが分かったので、アタシは無実であることが確定した。
しかし、アタシは家のモンに濡れ衣を着せられたことに対してよりし烈な怒りをくすぶっていた。
クソッタレのひろむの家の親類縁者たちをひとり残らずのろい殺してやる!!
思い切りブチ切れたアタシは、義父母に対して『よくも濡れ衣を着せたわね!!』と怒鳴りつけたあと、義父母の顔を平手打ちで激しく叩いてケガを負わせた。
その後、ボストンバッグと赤茶色のバッグを持って家出した。
アタシが家出したので、義父母がパニックにおちいった。
アタシに濡れ衣を着せたことに加えて、義妹《いもうと》を甘やかすだけ甘やかした…
義父母は、義妹《いもうと》は、高額な品物を買い与えるなど…過剰に愛情を注ぎまくった…
あとになって分かった話であるけど、よその家のカネで義妹《いもうと》が通っていた私立高校女子大学《ええとこのがっこう》の授業料をはらっていたことがあからさまになった。
それがオモテザタになったので、家の立場がさらに悪くなった。
ふざけるな!!
絶対に許さない!!
やっつけてやる!!
アタシが家出してから数時間後であった。
あいつ(以後、ダンナはあいつと表記する)がものすごい血相で義父母を怒鳴りつけた。
義父母は、ものすごい悲しい表情で許し乞いをした。
「ひろむ…許してくれ…この通りだ…」
「ふざけるな!!しほを甘やかすだけ甘やかしておいて、としこを追い出したから絶対に許さない!!」
「悪かった…許してくれ…しほは…たったひとりの娘だから…かわいくてかわいくて…」
「ふざけるなよ!!」
あいつは、桐のタンスの中に入っていた琉球絣《りゅうきゅうかすり》6反《たん》と高価な品物を次々と取り出した。
「やめてくれ!!」
「ふざけるな!!何もかもを取り上げてやる!!」
怒り心頭になっているあいつは、家の中にある高価な品物をひとつ残らず取り上げた。
あいつとアタシの結婚生活は、1ヶ月もたたないうちに破綻した。
2016年7月1日のことであった。
家出したアタシは、塩上町《しおがみちょう》にあるNTT香川支店の近くにあるマンスリーアパートに移り住んだ。
アタシは、ここから中央通りのマクドと香川県庁前《けんちょうまえ》のファミマに通うことにした。
アタシは、あいつの家の親類縁者全員をひとり残らずのろい殺してやる!!
あいつも家出した…
家出したあいつは、病院の宿直室で仮住まいを始めた。
家に残された義父母と義弟《おとうと》は、大パニックを起こした。
その頃であった。
ことの次第を聞いた武方《たけかた》さんがあいつの家にやって来て、あいつの両親と話し合いをした。
武方《たけかた》さんは、壬生川《にゅうがわ》で経営していた運送会社が経営破綻したあと、一家を連れて仏生山町《ぶっしょうざん》にある奥様の実家に転がり込んだ。
武方《たけかた》さんは、アタシの父に頼まれてアタシのお見合いを引き受けていた。
お見合い結婚が破綻をしたら困る…
ひどくオタオタしていた武方《たけかた》さんは、アタシがバイトをしているファミマへ行った。
時は、夜8時頃であった。
この時、アタシは駐車場にあるゴミ箱の整理をしていた。
その時に、武方《たけかた》さんがやって来た。
武方《たけかた》さんは、アタシに対してなにがあったのかと聞いた。
アタシは、武方《たけかた》さんに対してあつかましい声で言い返した。
「武方《たけかた》さん!!アタシはあいつと離婚をしたら女ひとりで生きて行くと訣心《けっしん》したから…アタシが再婚したくないと言うたのに、なんで勝手なことをしたのよ!?アタシは今バイト中だから帰ってよ!!」
「としこさん、ひろむさんのご両親はすごく困っているのだよぉ…預金通帳がなくなったことについてはあやまりたいと言っているのだよ…としこさんの耳にひろむさんのご両親の泣き声は聞こえないのかなぁ…」
「なにが『ひろむさんのご両親の泣き声は聞こえないのかなぁ…』よ…アタシはあんたのことは許さないわよ!!あんたのことは一生うらみ通すわよ!!あいつの両親はアタシが預金通帳を持ち出したと勝手に決めつけてわめき散らした上に、アタシに出て行けと言うて追い出した!!都合が悪くなればやっぱり家に帰ってきてほしい…ふざけてるわよ!!アタシは自己チューのクソッタレの家には帰らないわよ!!」
「としこさん、お願いですからそんなに怒らないでください…ひろむさんのご両親は泣いているのですよぉ…」
「はぐいたらしいわね!!もとはと言えば、クソ義妹《いもうと》を甘やかしたことがいかんのよ!!」
「だけどね…ひろむさんのご両親にとっては大事なたからものなんだよぅ〜」
「アタシに濡れ衣を着せたことが原因で大事なたからものが奪われたのよ!!…あんたも子を持つ親でしょ!!」
「分かってますよぉ…だけどね…」
「ますますはぐいたらしいわね!!クソッタレの家はアタシにどうしてほしいと求めているのよ!?」
「どうしてほしいって…としこさんが作った手料理が食べたいと言うてるのだよ…みそしるを炊いてほしい、目玉焼きをやいてほしい…」
「キッパリと断るわ!!アタシは家庭科1だから、料理なんかしないわよ!!」
「としこさん…ひろむさんは離婚経験があるのだよ…」
「あんたはあいつが離婚した理由がDVであることが分かってないわね。」
「分かってるよぅ〜」
「あいつは前のお嫁さんにきつい暴力を加えて大ケガを負わせて傷害罪で逮捕された前科があるのよ!!」
「知ってますよぅ〜」
「他にも、アタシが新居浜のデリヘルにいた時によくしてくださった姐《あねきぶん》のコをあいつが私物化したのよ!!」
「ほんとうなのですか?」
「他にも、亡くなった義妹《いもうと》もアタシのなじみの客にちょっかい出したのよ!!…そして、モンペア義父は、大野原(香川県観音寺市)のラブホにデリヘルで行ってた時にアタシに関係を強要した!!」
「ですからそれはほんとうですか!?」
「ほんとうのことよ!!もういいでしょ!!それよりも帰ってよ!!帰らないと知人の男を呼ぶわよ!!」
アタシは、武方《たけかた》さんを怒鳴りつけたあと、奥の部屋に逃げた。
その頃、あいつもアタシと離婚をすることを決めた。
この時、ふたりの関係は危険水域に突入した。
関係修復は、もはや不可能であった。