【一気読み改訂版】とし子の悲劇
【第23話】
さて、その頃であった。
あいつの家では、義弟《おとうと》の結婚問題がより深刻になった。
義妹《いもうと》が国分寺町の森林公園で発生したレイプ事件で亡くなった…
その上に、あいつとアタシの結婚生活が破綻した…
なので、義父母がひどくおたついた。
義弟《おとうと》は、25歳までに恋人を作って、3年後に結婚することを強く希望していた。
しかし、どんなにがんばってもお給料が上がらない…
女性が望んでいる理想の結婚相手像である最低限の年収300万円に満たない…
義弟《おとうと》の基本給は毎月13万7800円である…
基本給の中から、ことでん円座駅から志度駅までの定期券代と保険料とお昼のお弁当代が差し引かれる…
実際の手取りは8万9800円である。
会社の保険証がないので、病院受診の時は国民健保で病院の診察を受けるなど…
さまざまな不便を強いられていた。
義弟《おとうと》の表情は、日増しに攻撃的になった。
義弟《おとうと》の表情を見た義父母は、ものすごく困った表情で言うた。
「ねえあなた…どうすればいい?」
「だから何だよ!?」
「ひろかずの結婚のことよ…しほが亡くなったから、この家には女の子がいなくなったのよ。」
「そういうオドレは、としこさんを追い出しておいて今さらなにを言うてるのだ!?」
「あなた!!」
「ひろかずが結婚をしたいと言うのであれば、方法はいくらでもあったのだ!!親同士のお見合いの会などがあると言うのに、どうして利用しなかった!?」
「あなたこそ何よ!?あれやこれやと言うのであれば、協力しなさいよ!!」
「わしに命令するのか!?」
義父母は、わけの分からない言葉をならべて怒鳴りちらしていた。
義弟《おとうと》は、毎日ことでんの電車を乗り継いで、円座町の家と志度町の工場の間を往復の暮らしだけを続けていた。
義弟《おとうと》は、習い事や青年会の集まりなどに全く関心はなかった…
だから、友人知人は全くいなかった。
手取り8万9800円のお給料だけが正味の収入…
学歴は中学しか出てない…
運転免許証などの資格もない…
その上に、義妹《いもうと》のわがままのためにがまんを強いられた…
ここへ来て、積もり積もったウッセキが爆発しそうになった。
義弟《おとうと》は、家族間のコミュニケーションがキハクになったので、大ゲンカを繰り返すようになった。
義弟《おとうと》の気持ちは、ひどくショウスイしていた。
義父母は、義弟《おとうと》にお嫁さんが来なくなったらどうしようどうしようとうろたえてばかりいた…
その上に、アタシに帰って来てほしいとシツヨウに求めた。
『としこさんが作った手料理が食べたい。』
『としこさんにみそしるを炊いてほしい。』
『ひろかずのために目玉焼きを焼いてほしい。』
…とばかりほざいてばかりいるけど、アタシにダンコ拒否するわよ!!
2016年7月9日の日中であった。
アタシは、家に残っている着替えとメイク道具を全部取り出すためにあいつの家に行った。
アタシは、残っている着替えとメイク道具を紙袋に詰めながら義父を怒鳴りつけた。
「あのね!!アタシが家の預金通帳をドロボーしたと騒ぎ立てたあげくに、アタシを家から追い出したのでしょ!!都合が悪くなったらやっぱり戻ってきてくれなんて虫がよすぎるわよ!!アタシはあんたらの家とはリエンするから!!…サイアクだわ!!こんなことになるのだったら、再婚なんかするのじゃなかった!!」
「としこさん…料理を作ってくれ…みそしるを炊いてくれ…ひろかずに目玉焼きを焼いてくれぇ…」
「拒否するわよ!!義弟《おとうと》に目玉焼きを焼いてくれと言うのであれば、違うお嫁さんを選んでよ!!頭のボロい女を選んだあんたらはクルクルパーのクソバカよ!!」
「悪かったよぉ…だけど、ひろむは離婚歴があるのだよぉ…」
「はぐいたらしい(あつかましい)わね!!アタシも離婚歴があるけど、たちの悪いやさぐれ女よ!!アタシはコンリンザイ恋愛も結婚もしないから…アタシはその気になれば生きて行く方法はたくさんあるわよ!!」
アタシは、赤茶色のバッグと荷物がぎっしりと詰まっている紙袋を持って立ち上がったあと、義父を怒鳴りつけた。
「そんなにごはん作ってほしいのであればあんたの奥さんに作ってもらいなさいよ!!義弟《おとうと》にお嫁さんが必要ないのであれば、あんたらが最後まで面倒を見なさいよ!!」
義父に怒鳴り付けたアタシは、赤茶色のバッグと荷物がぎっしりと詰まっている紙袋を持って家を出ようとした。
それでも怒りがおさまらなかったので、義父のひたいを右足で激しくけとばした。
そしてアタシは、家出した。
あいつの家では、義弟《おとうと》の結婚問題がより深刻になった。
義妹《いもうと》が国分寺町の森林公園で発生したレイプ事件で亡くなった…
その上に、あいつとアタシの結婚生活が破綻した…
なので、義父母がひどくおたついた。
義弟《おとうと》は、25歳までに恋人を作って、3年後に結婚することを強く希望していた。
しかし、どんなにがんばってもお給料が上がらない…
女性が望んでいる理想の結婚相手像である最低限の年収300万円に満たない…
義弟《おとうと》の基本給は毎月13万7800円である…
基本給の中から、ことでん円座駅から志度駅までの定期券代と保険料とお昼のお弁当代が差し引かれる…
実際の手取りは8万9800円である。
会社の保険証がないので、病院受診の時は国民健保で病院の診察を受けるなど…
さまざまな不便を強いられていた。
義弟《おとうと》の表情は、日増しに攻撃的になった。
義弟《おとうと》の表情を見た義父母は、ものすごく困った表情で言うた。
「ねえあなた…どうすればいい?」
「だから何だよ!?」
「ひろかずの結婚のことよ…しほが亡くなったから、この家には女の子がいなくなったのよ。」
「そういうオドレは、としこさんを追い出しておいて今さらなにを言うてるのだ!?」
「あなた!!」
「ひろかずが結婚をしたいと言うのであれば、方法はいくらでもあったのだ!!親同士のお見合いの会などがあると言うのに、どうして利用しなかった!?」
「あなたこそ何よ!?あれやこれやと言うのであれば、協力しなさいよ!!」
「わしに命令するのか!?」
義父母は、わけの分からない言葉をならべて怒鳴りちらしていた。
義弟《おとうと》は、毎日ことでんの電車を乗り継いで、円座町の家と志度町の工場の間を往復の暮らしだけを続けていた。
義弟《おとうと》は、習い事や青年会の集まりなどに全く関心はなかった…
だから、友人知人は全くいなかった。
手取り8万9800円のお給料だけが正味の収入…
学歴は中学しか出てない…
運転免許証などの資格もない…
その上に、義妹《いもうと》のわがままのためにがまんを強いられた…
ここへ来て、積もり積もったウッセキが爆発しそうになった。
義弟《おとうと》は、家族間のコミュニケーションがキハクになったので、大ゲンカを繰り返すようになった。
義弟《おとうと》の気持ちは、ひどくショウスイしていた。
義父母は、義弟《おとうと》にお嫁さんが来なくなったらどうしようどうしようとうろたえてばかりいた…
その上に、アタシに帰って来てほしいとシツヨウに求めた。
『としこさんが作った手料理が食べたい。』
『としこさんにみそしるを炊いてほしい。』
『ひろかずのために目玉焼きを焼いてほしい。』
…とばかりほざいてばかりいるけど、アタシにダンコ拒否するわよ!!
2016年7月9日の日中であった。
アタシは、家に残っている着替えとメイク道具を全部取り出すためにあいつの家に行った。
アタシは、残っている着替えとメイク道具を紙袋に詰めながら義父を怒鳴りつけた。
「あのね!!アタシが家の預金通帳をドロボーしたと騒ぎ立てたあげくに、アタシを家から追い出したのでしょ!!都合が悪くなったらやっぱり戻ってきてくれなんて虫がよすぎるわよ!!アタシはあんたらの家とはリエンするから!!…サイアクだわ!!こんなことになるのだったら、再婚なんかするのじゃなかった!!」
「としこさん…料理を作ってくれ…みそしるを炊いてくれ…ひろかずに目玉焼きを焼いてくれぇ…」
「拒否するわよ!!義弟《おとうと》に目玉焼きを焼いてくれと言うのであれば、違うお嫁さんを選んでよ!!頭のボロい女を選んだあんたらはクルクルパーのクソバカよ!!」
「悪かったよぉ…だけど、ひろむは離婚歴があるのだよぉ…」
「はぐいたらしい(あつかましい)わね!!アタシも離婚歴があるけど、たちの悪いやさぐれ女よ!!アタシはコンリンザイ恋愛も結婚もしないから…アタシはその気になれば生きて行く方法はたくさんあるわよ!!」
アタシは、赤茶色のバッグと荷物がぎっしりと詰まっている紙袋を持って立ち上がったあと、義父を怒鳴りつけた。
「そんなにごはん作ってほしいのであればあんたの奥さんに作ってもらいなさいよ!!義弟《おとうと》にお嫁さんが必要ないのであれば、あんたらが最後まで面倒を見なさいよ!!」
義父に怒鳴り付けたアタシは、赤茶色のバッグと荷物がぎっしりと詰まっている紙袋を持って家を出ようとした。
それでも怒りがおさまらなかったので、義父のひたいを右足で激しくけとばした。
そしてアタシは、家出した。