【一気読み改訂版】とし子の悲劇

【第50話】

2018年8月20日のことであった。

ところ変わって、高松市丸ノ内にある裁判所の前にて…

この日、オレンジタウンの住民の原告団があいつとあいつの実家と母方の親類縁者たち全員とアタシの両親を相手取って、家の撤去と慰謝料を請求する民事裁判の初公判の日であった。

しかし、直前になって裁判が延期になった。

怒り心頭になった住民たちは、裁判所の前でシプレキコールをあげた。

原告団の怒りが最高潮《マックス》に達したことにより、あいつは孤立した。

ところ変わって、あいつの家の前にて…

義弟《おとうと》は、家屋に派手な色のラッカーを吹き付けていた。

家屋に吹き付けられていたラッカーの文字は英文字であった。

英文字でなんて書かれていたのかよく分からなかったが、民事裁判を無期限延期をしたことやあいつとあいつの親類縁者の人間に対する怒りとアタシとアタシの両親をバトウする内容がつづられていた。

この時、武方《たけかた》さんと弁護士さんがあいつの家にやって来た。

無造作にラッカーで染められた家を見た武方《たけかた》さんは、ビックリした声で言うた。

「何をしているのだ!!けいさくくん、やめなさい!!」

武方《たけかた》さんが言うた言葉にブチ切れた義弟《おとうと》は、刃渡りの鋭いナイフで弁護士さんを刺した。

「死ねや!!オンボロ弁護士!!ワー!!」
「グワー!!」

義弟《おとうと》は、鋭いナイフで弁護士さんの心臓を一撃で刺したあと、奇声をあげながら逃げた。

「先生!!」

武方《たけかた》さんの呼びかけもむなしく、弁護士さんは帰らぬ人となった。

それから30分後のことであった。

オレンジタウン一帯が緊迫した雰囲気に包まれた。

香川県警《けんけい》の捜査1課の刑事たちと鑑識警察官が現場に到着したあと、現場検証を開始した。

住民たちは、冷めた目付きであいつの家を見つめていた。

ラッカーで書かれている内容をヒソヒソと話している住民たちは、あいつの親類縁者たちの悪口をボロクソに言いまくった。

加えて、住民たちはアタシのこともボロクソに言うた。

アタシは、あいつの家が滅ぼうがなんだろうが一切関知しないわよ(激怒)
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