【一気読み改訂版】とし子の悲劇
【第65話】
6月6日の昼前のことであった。
アタシは、空いている時間を利用して丸亀の救急病院へ行った。
じゅんきが今どのような状態になっているのかを知りたい…
アタシは、受け付けの人にお願いしたあと入院病棟に行った。
じゅんきは、ICUで治療を続けていた。
じゅんきの体は、やせほそっていた。
アタシは…
何て言えばいいのか…
分からない…
病院を出たアタシは、JR丸亀駅へ歩いて向かった。
この時、竹宮《たけみや》がアタシの前に突然現れた。
竹宮《たけみや》は、アタシに対して不気味な声で言うた。
「ああ、これはこれは…とし子さんでおますか?」
「竹宮《たけみや》さんね。」
「とし子さん、先ほどICU室にいるじゅんきを見舞いましたねぇ。」
「見舞ったけど…」
アタシは、竹宮《たけみや》に対してじゅんきのお見舞いをしたと言うた。
すると竹宮《たけみや》は、口ごもった声でアタシに言うた。
「あの〜、ちょっとすんまへんけど…」
「なによぅ〜」
「とし子さん、すまんけどあんたのツラを貸してくれへんか?」
「アタシのツラを借りてどうするのよ!?」
「くわしいことは、別の場所で話をするさかいに…」
「分かったわよ~」
ところ変わって、丸亀城の天守閣広場にて…
天守閣広場には、竹宮《たけみや》とアタシがいた。
周囲は、緊迫した空気に包まれていた。
アタシは、竹宮《たけみや》に対してじゅんきを見舞うと都合が悪いことでもあるのかとたずねた。
竹宮《たけみや》は、不気味な声でアタシに言うた。
「とし子さん、あの伜《クソガキ》はたーんと悪いことしたことを知らんのか?前の嫁の娘をレイプした他にも、レイプ事件をぎょーさん犯したんや…せやけん、あのざまになったさかいに…」
「じゅんきくんからレイプの被害を受けた女のコは…他にもいたの?」
「ああ、いたよ…とし子さんはご存知ないのか?」
「ご存知ないのかって?」
「数年前のいつだったか知らんけど、丸亀と宇多津と坂出で女子大生や短大生が不審者《おとこ》にレイプされて殺された事件があったねん…香川県警《けんけい》の捜査一課は、必死になって容疑者逮捕に向けて動いているけど、まだ容疑者はつかまってへん…せやけど…ワシは知ってるゾ…女子大生や短大生をレイプして殺した不審者《おとこ》のことを…」
「もしかして…」
「そのもしかしてや…レイプ殺人事件を犯した不審者《おとこ》は…じゅんきや。」
「じゅんきくんが連続レイプ殺人事件の容疑者?」
「決めつけや憶測《おくそく》で言うたわけではありまへん…」
「だけど…」
「伜《クソガキ》のテテオヤと親類縁者は、伜《クソガキ》に凶器類の購入の資金を伜《せがれ》に渡すなど…親類がらみで事件に加担していた…ほんとうの話ですよ。」
「もうわかったわよ…要はアタシにあの病院には二度と行くなと言いたいのでしょ…」
「とし子さん、ものわかりがよろしおますな…そう言うことでおます…重ねてチューコクしておきますが…長生きしたいのであれば、じゅんきのお見舞いはゴハイリョ願います…以上です。」
「分かったわよ。」
それから20秒後であった。
竹宮《たけみや》は、アタシにカネの無心をした。
「カネ?」
「ああ、ほんの少しだけでかまいまへんねん…」
「ほんの少しっていくらよ?」
「10万…ああ、5万でもかまんねん…」
「分かったわよ!!」
アタシは、ブツブツ言いながら財布の中から5万円を出したあと竹宮《たけみや》に渡した。
「もう許してよ〜」
「おおきに…それともうひとつ…ちょっと甘えさせてくれへん?」
竹宮《たけみや》は、アタシに抱きついたあと白のブラウスのボタンを外してひらこうとした。
「やめて!!チョーシに乗らないでよ!!」
「ああ、こりゃシッケイ…次は、甘えさせてくれる?」
竹宮《たけみや》がおちょうしをしたので、アタシはくつのかかとて竹宮《たけみや》の右足をふんづけた。
「ギャアアアアア!!」
その後、アタシはその場から立ち去った。
「とし子さん…待ってくれ〜」
竹宮《たけみや》は、アタシを止めようとしたがふまれたところが痛んだので歩くことができなかった。
アタシは、空いている時間を利用して丸亀の救急病院へ行った。
じゅんきが今どのような状態になっているのかを知りたい…
アタシは、受け付けの人にお願いしたあと入院病棟に行った。
じゅんきは、ICUで治療を続けていた。
じゅんきの体は、やせほそっていた。
アタシは…
何て言えばいいのか…
分からない…
病院を出たアタシは、JR丸亀駅へ歩いて向かった。
この時、竹宮《たけみや》がアタシの前に突然現れた。
竹宮《たけみや》は、アタシに対して不気味な声で言うた。
「ああ、これはこれは…とし子さんでおますか?」
「竹宮《たけみや》さんね。」
「とし子さん、先ほどICU室にいるじゅんきを見舞いましたねぇ。」
「見舞ったけど…」
アタシは、竹宮《たけみや》に対してじゅんきのお見舞いをしたと言うた。
すると竹宮《たけみや》は、口ごもった声でアタシに言うた。
「あの〜、ちょっとすんまへんけど…」
「なによぅ〜」
「とし子さん、すまんけどあんたのツラを貸してくれへんか?」
「アタシのツラを借りてどうするのよ!?」
「くわしいことは、別の場所で話をするさかいに…」
「分かったわよ~」
ところ変わって、丸亀城の天守閣広場にて…
天守閣広場には、竹宮《たけみや》とアタシがいた。
周囲は、緊迫した空気に包まれていた。
アタシは、竹宮《たけみや》に対してじゅんきを見舞うと都合が悪いことでもあるのかとたずねた。
竹宮《たけみや》は、不気味な声でアタシに言うた。
「とし子さん、あの伜《クソガキ》はたーんと悪いことしたことを知らんのか?前の嫁の娘をレイプした他にも、レイプ事件をぎょーさん犯したんや…せやけん、あのざまになったさかいに…」
「じゅんきくんからレイプの被害を受けた女のコは…他にもいたの?」
「ああ、いたよ…とし子さんはご存知ないのか?」
「ご存知ないのかって?」
「数年前のいつだったか知らんけど、丸亀と宇多津と坂出で女子大生や短大生が不審者《おとこ》にレイプされて殺された事件があったねん…香川県警《けんけい》の捜査一課は、必死になって容疑者逮捕に向けて動いているけど、まだ容疑者はつかまってへん…せやけど…ワシは知ってるゾ…女子大生や短大生をレイプして殺した不審者《おとこ》のことを…」
「もしかして…」
「そのもしかしてや…レイプ殺人事件を犯した不審者《おとこ》は…じゅんきや。」
「じゅんきくんが連続レイプ殺人事件の容疑者?」
「決めつけや憶測《おくそく》で言うたわけではありまへん…」
「だけど…」
「伜《クソガキ》のテテオヤと親類縁者は、伜《クソガキ》に凶器類の購入の資金を伜《せがれ》に渡すなど…親類がらみで事件に加担していた…ほんとうの話ですよ。」
「もうわかったわよ…要はアタシにあの病院には二度と行くなと言いたいのでしょ…」
「とし子さん、ものわかりがよろしおますな…そう言うことでおます…重ねてチューコクしておきますが…長生きしたいのであれば、じゅんきのお見舞いはゴハイリョ願います…以上です。」
「分かったわよ。」
それから20秒後であった。
竹宮《たけみや》は、アタシにカネの無心をした。
「カネ?」
「ああ、ほんの少しだけでかまいまへんねん…」
「ほんの少しっていくらよ?」
「10万…ああ、5万でもかまんねん…」
「分かったわよ!!」
アタシは、ブツブツ言いながら財布の中から5万円を出したあと竹宮《たけみや》に渡した。
「もう許してよ〜」
「おおきに…それともうひとつ…ちょっと甘えさせてくれへん?」
竹宮《たけみや》は、アタシに抱きついたあと白のブラウスのボタンを外してひらこうとした。
「やめて!!チョーシに乗らないでよ!!」
「ああ、こりゃシッケイ…次は、甘えさせてくれる?」
竹宮《たけみや》がおちょうしをしたので、アタシはくつのかかとて竹宮《たけみや》の右足をふんづけた。
「ギャアアアアア!!」
その後、アタシはその場から立ち去った。
「とし子さん…待ってくれ〜」
竹宮《たけみや》は、アタシを止めようとしたがふまれたところが痛んだので歩くことができなかった。