【一気読み改訂版】とし子の悲劇

【第69話】

それから2日後のことであった。

ところ変わって、高松市宮脇町のマンスリーマンションにて…

前の日の夜にデリヘル店の予約のお客様が400分(360分コースと延長40分でオーダーしていた)をオーダーした関係で、お仕事が終わったのは明け方頃であった。

帰宅したアタシは、部屋で朝寝をしていた。

そんな時であった。

(ピンポーン…)

玄関の呼鈴《ベル》が鳴った。

ラベンダーでカップケーキ柄のインナーとショーツ姿のアタシは、下着の上から白のブラウスをはおった状態で玄関に行った。

アタシは、ドアスコープで外の様子を見た。

この時、顔に大ケガを負ったあいこちゃんがドア越しにいた。

アタシは、玄関のドアを開けた。

(ガチャッ…)

「ヤダ…あいこちゃん…その傷どうしたのよ!!」
「ダンナに殴られた…」
「ダンナ…あいつのオイゴに殴られたのね。」
「中に入れてください。」

あいこちゃんは、左のほほに大きなバンソウコウを貼っていた。

バンソウコウからも、痛々しい傷が見えていた。

こうきがは、あいこちゃんをシツヨウに殴ったに違いないわ…

アタシは、あいこちゃんを部屋の中に入れた。

再び、部屋の中にて…

あいこちゃんは、アタシにこうきからきつい暴力を受けたことなどを洗いざらいに話した。

「サイアクね…こうきはあいこちゃんだけではなく、あいつにもきつい暴力をふるったのね…原因は、こうきが23の時に好きなカノジョと結婚することを止められたことであった…」
「アタシがおじさまにエコヒイキされたからダンナからきつい暴行を受けたのよ…ダンナは、アタシのことが最初からキライなのよ!!」
「それで、胎内《たいない》にいる赤ちゃんはどうするのよ?」
「死んだ…」
「死んだ?」
「ダンナから受けた暴行で殺された。」
「サイアク…ダンナから受けた暴行で亡くなったのね。」
「うん…もういいのよ…レイプ魔の子どもを産んで育てることがイヤだった…それよりも、女の幸せは結婚して子を産み育てることだけと言うのがものすごくイヤなのよ!!…だからおかーさんもだーーーーーーいきらーーーーーい!!」
「サイアクね…それで、あいつはどうなったのよ?」
「おとーさんは、片目を失明した…」
「片目がつぶれたのね…ジゴウジトクよ…いいきみだわ…ザマーミロよ。」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」

あいこちゃんは、アタシの乳房《むね》に抱きついたあとくすんくすんと泣き出した。

アタシは、あいこちゃんを乳房《むね》にギュッと抱きしめた。
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