【一気読み改訂版】とし子の悲劇
【第72話】
時は、夕方6時半頃であった。
ところ変わって、JR高松駅の前にある高速バス乗り場にて…
坂出から戻ったアタシは、サンポート高松の公園で時間をつぶしたあとローソンへバイトに行く予定であった。
この時、アタシは高速バス乗り場であいこちゃんと再び会った。
あいこちゃんは、大きめのサックスバーのスーツケース2つを持っていた。
あいこちゃんは、このあとうんと遠くへ逃げる予定であった。
アタシは、あいこちゃんに声をかけた。
「ヤダ…あいこちゃんじゃない…」
「とし子さん。」
「ねえ、大きめのスーツケースを持ってどこへ行くのよ?」
「アタシはこれから、うんと遠くへ逃げたあと韓国へ行く…」
「韓国へ行くって?」
「交換留学で行ったチュンチョンの高校で好きになったカレのもとに行く…アタシ…カレと…ヤクソクしていたのよ…」
「それはかまわないけど…その前に…」
アタシが口ごもった声で言うたので、あいこちゃんはむきになった声で言うた。
「イヤ!!坂出の家に帰るのはイヤ!!おかーさんなんか大きらい!!おとーさんもおじさまも…親類縁者たちも大きらい!!武方《たけかた》はダンソンジョヒ主義者だからだーーーーーーーーーーーーーーーいきらーーーーーーい!!」
アタシは、あいこちゃんに早く逃げてと言うた。
「やっと訣心《けっしん》を硬《かた》めたのね…早く逃げなさい!!」
「とし子さん、ありがとうございました…これから旅に出ます。」
「気をつけてね。」
このあと、あいこちゃんは関西国際空港行きの高速バスに乗り込んだ。
あいこちゃんが乗り込んだ高速バスは、高松駅の高速バスターミナルから出発した。
あいこちゃんは、この日を最後に香川県に帰らなくなった。
時は、深夜11時過ぎであった。
アタシがバイトしているローソンに武方《たけかた》さんがとつぜんやって来た。
武方《たけかた》さんは、あいこちゃんが行方不明になったので困っていると言うた。
聞かれたアタシは、思い切りブチ切れた。
アタシは、古い方のお弁当が入っているキャリーを整理しながら武方《たけかた》さんに言うた。
「あいこちゃんがどこへ行ったかと聞かれても、アタシは知らないわよ!!アタシはあいつを見離したのよ!!…あんたね!!店に居座り続けるのであれば店長呼ぶわよ!!」
「とし子さん、このままでは帰ることができないのだよ…こうきさんが困っているのだよ…とし子さん、あいこちゃんの居場所を教えてください。」
「イヤ!!拒否するわよ!!人の職場に居座るつもりでいるみたいだから田嶋《くみちょう》さんに電話するわよ!!」
「とし子さん、怖いことを言わないでください…」
「はぐいたらしいわねダンソンジョヒ魔!!あんたは誰に頼まれてあいこちゃんを探しているのよ!!」
「誰に頼まれたって…こうきさんのおじさんから頼まれたんだよ…あいこちゃんがいないと困るのはこうきさんなんだよぉ〜」
「どう困ると言いたいのよ!?」
「温かいごはんとみそ汁をついでくれる人がいなかったら困るといよんじゃ!!」
「甘ったれるな武方《イシゴカイ》!!」
「とし子さん、章平さんは片方の目が失明したので不自由になっているのだよ…」
「あいつは、片方の目が失明した原因が分からないクソバカなのよ!!ザマーミロいいきみだわ!!」
「とし子さん!!なんで章平さんにひどいことを言うのだ!!」
「言いたくもなるわよイシゴカイ!!オキアミ!!ゲジゲジ!!」
「とし子さん、私をミミズ呼ばわりするとはあんまりだよ…それよりもあいこちゃんの居場所を教えてくれ!!」
「イヤ!!拒否するわよ!!あんたは、あいこちゃんの居場所を聞いてどうするつもりよ!?」
「とし子さん…とし子さんの耳には聞こえないのかなぁ…行方不明になった家族の帰りを待ちわびている人の声が聞こえないのかなァ…」
「聞こえるわけないわよムカデ!!」
「ムカデとはなんだムカデとは!!」
「ムカデをムカデと言うたらいかんのかザリガニ!!」
「ザリガニとはなんだ!!」
「やかましいヒョウモンダコ!!あいつの甥《クソガキ》は、あいこちゃんにきつい暴力をふるいまくったのよ!!それをあいこちゃんが家出したと聞いたとたんに困る困るといよる弱虫よ!!あんたがDV男をヨウゴし続けると言うのであれば、アタシにも考えがあるわよ!!」
「とし子さん、それよりもあいこちゃんの居場所を教えてください!!」
「やかましい毒蟻《ヒアリ》!!毒蜘蛛《タランチュラ》!!ゴキブリ!!」
思い切りブチ切れたアタシは、武方《たけかた》さんに対してお弁当のお好み焼きを思い切り投げつけた。
「とし子さん!!何でお弁当を投げつけるのだ!!」
「ますますはぐいたらしいわね!!ぶどうの葉を食べる虫!!」
「それはなんですか?」
「ブイブイよ!!アタシはあんたにバイトの手を止めたから思い切り怒っているのよ!!DV男をヨウゴし続けるのであれば、の家をかくまい続けるのであればふみつけてつぶすわよブイブイ!!」
「それはやめてくれ〜」
「ほんなら、田嶋《くみちょう》さんか竹宮《たけみや》に電話するわよ!!」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ~殺されるのはイヤだ〜」
アタシにイカクされた武方《たけかた》さんは、おそれをなして逃げて行った。
アタシは、冷めた目つきで武方《たけかた》さんをにらみつけた。
ところ変わって、店舗の中にあるロッカールームにて…
ロッカーのドアを開けたアタシは、ドアについている鏡に自分の顔を写して顔を見つめた。
アタシは、ほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛を右手で思い切りかきむしった。
その後、着ていた制服と青色のブラウスを脱いだ。
その後、脱いだ服を思い切り叩きつけた。
ブラウスの下は、サックスブルーのブラジャーを着けていた。
しばらく鏡を見つめたアタシは、再びほがその髪の毛を右手で思い切りかきむしった。
(ブチッ!!)
アタシは、サックスブルーのブラジャーを思い切りちぎった。
何なのよ…
何なのよ…
あのダンソンジョヒ主義者を生かすわけにはいかないわ…
絶対に呪い殺してやる!!
キーッとなったアタシは、自分のひたいをロッカーにぶつけた。
しかし、ものの1分でアホらしくなってやめた。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
その場にペタンと座り込んだアタシは、くすんくすんと泣いた。
この時、アタシの男ギライがさらにひどくなった。
ところ変わって、JR高松駅の前にある高速バス乗り場にて…
坂出から戻ったアタシは、サンポート高松の公園で時間をつぶしたあとローソンへバイトに行く予定であった。
この時、アタシは高速バス乗り場であいこちゃんと再び会った。
あいこちゃんは、大きめのサックスバーのスーツケース2つを持っていた。
あいこちゃんは、このあとうんと遠くへ逃げる予定であった。
アタシは、あいこちゃんに声をかけた。
「ヤダ…あいこちゃんじゃない…」
「とし子さん。」
「ねえ、大きめのスーツケースを持ってどこへ行くのよ?」
「アタシはこれから、うんと遠くへ逃げたあと韓国へ行く…」
「韓国へ行くって?」
「交換留学で行ったチュンチョンの高校で好きになったカレのもとに行く…アタシ…カレと…ヤクソクしていたのよ…」
「それはかまわないけど…その前に…」
アタシが口ごもった声で言うたので、あいこちゃんはむきになった声で言うた。
「イヤ!!坂出の家に帰るのはイヤ!!おかーさんなんか大きらい!!おとーさんもおじさまも…親類縁者たちも大きらい!!武方《たけかた》はダンソンジョヒ主義者だからだーーーーーーーーーーーーーーーいきらーーーーーーい!!」
アタシは、あいこちゃんに早く逃げてと言うた。
「やっと訣心《けっしん》を硬《かた》めたのね…早く逃げなさい!!」
「とし子さん、ありがとうございました…これから旅に出ます。」
「気をつけてね。」
このあと、あいこちゃんは関西国際空港行きの高速バスに乗り込んだ。
あいこちゃんが乗り込んだ高速バスは、高松駅の高速バスターミナルから出発した。
あいこちゃんは、この日を最後に香川県に帰らなくなった。
時は、深夜11時過ぎであった。
アタシがバイトしているローソンに武方《たけかた》さんがとつぜんやって来た。
武方《たけかた》さんは、あいこちゃんが行方不明になったので困っていると言うた。
聞かれたアタシは、思い切りブチ切れた。
アタシは、古い方のお弁当が入っているキャリーを整理しながら武方《たけかた》さんに言うた。
「あいこちゃんがどこへ行ったかと聞かれても、アタシは知らないわよ!!アタシはあいつを見離したのよ!!…あんたね!!店に居座り続けるのであれば店長呼ぶわよ!!」
「とし子さん、このままでは帰ることができないのだよ…こうきさんが困っているのだよ…とし子さん、あいこちゃんの居場所を教えてください。」
「イヤ!!拒否するわよ!!人の職場に居座るつもりでいるみたいだから田嶋《くみちょう》さんに電話するわよ!!」
「とし子さん、怖いことを言わないでください…」
「はぐいたらしいわねダンソンジョヒ魔!!あんたは誰に頼まれてあいこちゃんを探しているのよ!!」
「誰に頼まれたって…こうきさんのおじさんから頼まれたんだよ…あいこちゃんがいないと困るのはこうきさんなんだよぉ〜」
「どう困ると言いたいのよ!?」
「温かいごはんとみそ汁をついでくれる人がいなかったら困るといよんじゃ!!」
「甘ったれるな武方《イシゴカイ》!!」
「とし子さん、章平さんは片方の目が失明したので不自由になっているのだよ…」
「あいつは、片方の目が失明した原因が分からないクソバカなのよ!!ザマーミロいいきみだわ!!」
「とし子さん!!なんで章平さんにひどいことを言うのだ!!」
「言いたくもなるわよイシゴカイ!!オキアミ!!ゲジゲジ!!」
「とし子さん、私をミミズ呼ばわりするとはあんまりだよ…それよりもあいこちゃんの居場所を教えてくれ!!」
「イヤ!!拒否するわよ!!あんたは、あいこちゃんの居場所を聞いてどうするつもりよ!?」
「とし子さん…とし子さんの耳には聞こえないのかなぁ…行方不明になった家族の帰りを待ちわびている人の声が聞こえないのかなァ…」
「聞こえるわけないわよムカデ!!」
「ムカデとはなんだムカデとは!!」
「ムカデをムカデと言うたらいかんのかザリガニ!!」
「ザリガニとはなんだ!!」
「やかましいヒョウモンダコ!!あいつの甥《クソガキ》は、あいこちゃんにきつい暴力をふるいまくったのよ!!それをあいこちゃんが家出したと聞いたとたんに困る困るといよる弱虫よ!!あんたがDV男をヨウゴし続けると言うのであれば、アタシにも考えがあるわよ!!」
「とし子さん、それよりもあいこちゃんの居場所を教えてください!!」
「やかましい毒蟻《ヒアリ》!!毒蜘蛛《タランチュラ》!!ゴキブリ!!」
思い切りブチ切れたアタシは、武方《たけかた》さんに対してお弁当のお好み焼きを思い切り投げつけた。
「とし子さん!!何でお弁当を投げつけるのだ!!」
「ますますはぐいたらしいわね!!ぶどうの葉を食べる虫!!」
「それはなんですか?」
「ブイブイよ!!アタシはあんたにバイトの手を止めたから思い切り怒っているのよ!!DV男をヨウゴし続けるのであれば、の家をかくまい続けるのであればふみつけてつぶすわよブイブイ!!」
「それはやめてくれ〜」
「ほんなら、田嶋《くみちょう》さんか竹宮《たけみや》に電話するわよ!!」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ~殺されるのはイヤだ〜」
アタシにイカクされた武方《たけかた》さんは、おそれをなして逃げて行った。
アタシは、冷めた目つきで武方《たけかた》さんをにらみつけた。
ところ変わって、店舗の中にあるロッカールームにて…
ロッカーのドアを開けたアタシは、ドアについている鏡に自分の顔を写して顔を見つめた。
アタシは、ほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛を右手で思い切りかきむしった。
その後、着ていた制服と青色のブラウスを脱いだ。
その後、脱いだ服を思い切り叩きつけた。
ブラウスの下は、サックスブルーのブラジャーを着けていた。
しばらく鏡を見つめたアタシは、再びほがその髪の毛を右手で思い切りかきむしった。
(ブチッ!!)
アタシは、サックスブルーのブラジャーを思い切りちぎった。
何なのよ…
何なのよ…
あのダンソンジョヒ主義者を生かすわけにはいかないわ…
絶対に呪い殺してやる!!
キーッとなったアタシは、自分のひたいをロッカーにぶつけた。
しかし、ものの1分でアホらしくなってやめた。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
その場にペタンと座り込んだアタシは、くすんくすんと泣いた。
この時、アタシの男ギライがさらにひどくなった。