【一気読み改訂版】とし子の悲劇
【第80話】
9月2日の昼前のことであった。
あいつの家に、ひろつぐが経営していたIT会社に出資金を出していたグループのみなさまがお越しになられた。
ひろつぐが経営していた会社は、完全に廃業となった。
義母は、出資してくださったみなさまにおカネを返すために、鷲敷《わじき》(那賀町)にある本家の親類にお金の調達を頼んだ。
義母は、出資者のグループのみなさまに紫色の風呂敷包みを出してほどいてひらいたあと『あとはみなさまで平等に分けてください…』と言うておカネを返した。
出資金の問題は何とか解決した。
手前勝手《てまえがって》なことをしたひろつぐは、新野町《あらたのまち》にある社会福祉法人の施設に強制的に入所することが決まった。
翌々日の朝であった。
義父母は、ひろつぐを福祉施設に入れたあと足早に帰宅した。
話は変わって…
9月11日の夕方頃であった。
さおりさんは、ダイニングキッチンでビーフシチューを作っていた。
さおりさんは料理本《レシピ》に書かれている通りにビーフシチューを作った。
しかし、おいしくできているかどうか不安なのでひとくち味見してみた。
「おいしくできているわ…よかった…」
この時、さおりさんの気持ちがたるんだことが原因でお鍋に入っているビーフシチューを全部平らげてしまった。
家族が食べる分がなくなったことに気がついたさおりさんは、大パニックを起こした。
この時、義母が帰宅した。
さおりさんは、つまみ食いしたことを義母にわびた。
義母は、お弁当工場に電話して手作り弁当を注文した。
それから一時間後であった。
テーブルの上には、お弁当工場の手作り弁当が並んでいた。
さおりさんがもうしわけない表情で残り物のみそしるをついでいた時に、あいつがけわしい顔で帰宅した。
「ただいま。」
「お帰りなさい…あなた…ごはんできてるわよ。」
さおりさんは、あいつに優しく声をかけた。
しかし、あいつはさおりさんにひとことも言わずに部屋へ向かった。
ところ変わって、あいつの部屋にて…
ひろみちは、手提げかばんに必要な書類が整理されているファイルを詰めていた。
この時、さおりさんが部屋に入った。
「あなた…ごはんできているわよ…」
「食べん!!」
「食べないって?」
「今日は残業だから、ごはんを用意しなくてもいいと電話で言うたのに、なんでいらんことしたんぞ!!」
「それだったら、食べてから行ってよ…みそ汁温めてあげるから…」
「だまれ!!だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだーーーーまーーーーーれーーーーー!!…だまれといよんのが聞こえんのか!!」
「あなた、どうして叫び声をあげるのよ!?」
「だまれナマケモノ!!オドレはこの頃チョーシに乗っているみたいだな!!」
「チョーシに乗ってないわよ!!」
「オドレはオヤジとオフクロやオフクロの友人知人たちなど…あちらこちらににコビ売ってるみたいだな!!」
「してないわよ!!」
「口答えするな!!」
思い切りブチ切れたあいつは、黒の手提げを持って部屋から出た。
「あなた!!」
さおりさんも、あいつにつづいて部屋から出た。
ところ変わって、玄関にて…
あいつは、手提げかばんを持って家から出ようとしていた。
さおりさんが玄関の入り口をふさいだ。
行く手をはばまれたあいつは、よりし烈な声でさおりさんを怒鳴りつけた。
「あなた待って!!」
「何で止めるのだ!?」
「行くのだったらごはんを食べてから行ってよ!!」
「やかましい!!どけ!!」
(ぐぅー)
この時、あいつのお腹が鳴った。
さおりさんは、やさしい声で『ごはんを食べようね…』とあいつに言うたあと食卓へ連れて行った。
再び食卓にて…
さおりさんは、あいつにみそ汁をついで渡そうとした。
そしたら…
(パチーン!!パチーン!!)
あいつは、さおりさんの顔を平手打ちで思い切り叩いた。
「あなた!!」
「オドレ!!ぶっ殺してやる!!」
「なんでアタシをたたくのよ!?」
「オドレがオレをブジョクしたから叩いた!!」
「アタシは、おみそ汁をついで渡そうとしたのよ!!」
「だまれ!!」
「イヤ!!」
思い切りブチ切れたあいつは、さおりさんに対して殴るけるの暴力をふるった。
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
あいつから暴力を受けたさおりさんは、泣き叫んでいた。
義父母は、あいつがこわいので止めることができなかった。
日付が変わって、9月12日の深夜3時頃であった。
さおりさんは、あいつとあいつの家から受けた暴力を苦に津乃峰町《つのみねちょう》の雑木林でリスカしたあと生命《いのち》をたった。
あいつの家に、ひろつぐが経営していたIT会社に出資金を出していたグループのみなさまがお越しになられた。
ひろつぐが経営していた会社は、完全に廃業となった。
義母は、出資してくださったみなさまにおカネを返すために、鷲敷《わじき》(那賀町)にある本家の親類にお金の調達を頼んだ。
義母は、出資者のグループのみなさまに紫色の風呂敷包みを出してほどいてひらいたあと『あとはみなさまで平等に分けてください…』と言うておカネを返した。
出資金の問題は何とか解決した。
手前勝手《てまえがって》なことをしたひろつぐは、新野町《あらたのまち》にある社会福祉法人の施設に強制的に入所することが決まった。
翌々日の朝であった。
義父母は、ひろつぐを福祉施設に入れたあと足早に帰宅した。
話は変わって…
9月11日の夕方頃であった。
さおりさんは、ダイニングキッチンでビーフシチューを作っていた。
さおりさんは料理本《レシピ》に書かれている通りにビーフシチューを作った。
しかし、おいしくできているかどうか不安なのでひとくち味見してみた。
「おいしくできているわ…よかった…」
この時、さおりさんの気持ちがたるんだことが原因でお鍋に入っているビーフシチューを全部平らげてしまった。
家族が食べる分がなくなったことに気がついたさおりさんは、大パニックを起こした。
この時、義母が帰宅した。
さおりさんは、つまみ食いしたことを義母にわびた。
義母は、お弁当工場に電話して手作り弁当を注文した。
それから一時間後であった。
テーブルの上には、お弁当工場の手作り弁当が並んでいた。
さおりさんがもうしわけない表情で残り物のみそしるをついでいた時に、あいつがけわしい顔で帰宅した。
「ただいま。」
「お帰りなさい…あなた…ごはんできてるわよ。」
さおりさんは、あいつに優しく声をかけた。
しかし、あいつはさおりさんにひとことも言わずに部屋へ向かった。
ところ変わって、あいつの部屋にて…
ひろみちは、手提げかばんに必要な書類が整理されているファイルを詰めていた。
この時、さおりさんが部屋に入った。
「あなた…ごはんできているわよ…」
「食べん!!」
「食べないって?」
「今日は残業だから、ごはんを用意しなくてもいいと電話で言うたのに、なんでいらんことしたんぞ!!」
「それだったら、食べてから行ってよ…みそ汁温めてあげるから…」
「だまれ!!だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだーーーーまーーーーーれーーーーー!!…だまれといよんのが聞こえんのか!!」
「あなた、どうして叫び声をあげるのよ!?」
「だまれナマケモノ!!オドレはこの頃チョーシに乗っているみたいだな!!」
「チョーシに乗ってないわよ!!」
「オドレはオヤジとオフクロやオフクロの友人知人たちなど…あちらこちらににコビ売ってるみたいだな!!」
「してないわよ!!」
「口答えするな!!」
思い切りブチ切れたあいつは、黒の手提げを持って部屋から出た。
「あなた!!」
さおりさんも、あいつにつづいて部屋から出た。
ところ変わって、玄関にて…
あいつは、手提げかばんを持って家から出ようとしていた。
さおりさんが玄関の入り口をふさいだ。
行く手をはばまれたあいつは、よりし烈な声でさおりさんを怒鳴りつけた。
「あなた待って!!」
「何で止めるのだ!?」
「行くのだったらごはんを食べてから行ってよ!!」
「やかましい!!どけ!!」
(ぐぅー)
この時、あいつのお腹が鳴った。
さおりさんは、やさしい声で『ごはんを食べようね…』とあいつに言うたあと食卓へ連れて行った。
再び食卓にて…
さおりさんは、あいつにみそ汁をついで渡そうとした。
そしたら…
(パチーン!!パチーン!!)
あいつは、さおりさんの顔を平手打ちで思い切り叩いた。
「あなた!!」
「オドレ!!ぶっ殺してやる!!」
「なんでアタシをたたくのよ!?」
「オドレがオレをブジョクしたから叩いた!!」
「アタシは、おみそ汁をついで渡そうとしたのよ!!」
「だまれ!!」
「イヤ!!」
思い切りブチ切れたあいつは、さおりさんに対して殴るけるの暴力をふるった。
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
あいつから暴力を受けたさおりさんは、泣き叫んでいた。
義父母は、あいつがこわいので止めることができなかった。
日付が変わって、9月12日の深夜3時頃であった。
さおりさんは、あいつとあいつの家から受けた暴力を苦に津乃峰町《つのみねちょう》の雑木林でリスカしたあと生命《いのち》をたった。