【一気読み改訂版】とし子の悲劇
【第81話】
それから2日後の9月14日の昼過ぎであった。
あいつの家に、大阪で暮らしていたあいつのお兄《にい》の夫婦の家族3人(夫婦と4歳の長女)が帰宅した。
義父母は、あいつのお兄《にい》の家族3人が帰宅したのでものすごくよろこんでいた。
その日の夕食から、家のごはんは嫂《おねえ》が作ることになった。
この日の夕食は、嫂《おねえ》の十八番《おはこ》・ビーフ・ストロガノフであった。
義父母は嫂《おねえ》が大好きなので、さおりさんとアタシが傷つく言葉をボロクソに言いまくった。
4歳の長女は『じいじばあば…』と言うて義父母に甘えていた。
義父母は、4歳の長女に対して『ホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデ…』と言うて過度にかわいがった。
義父母は、さおりさんとアタシが赤ちゃんを産むことができないことをボロクソに言いまくった。
さおりさんはずっと大好きだった人に未練があった…
さおりさんが大好きだった人のせいで赤ちゃんを産まなくなった…
…などと言うた義父母は、さおりさんが大好きだった人が傷つく言葉をボロクソに言いまくった。
義父母は、アタシについてはさおりさんよりもサイアクだからと言うて、アタシが立ち直れなくなるレベルの悪口をボロクソに言いまくった。
その上にまた、アタシの実家の両親や親類縁者にも立ち直れなくなるレベルの悪口をボロクソに言うたので、たまったもんじゃない。
義父母は『ひろみちには、最初からお嫁さんは必要なかったのよ…独身の方が気楽でいいよ…』と決めつけ言葉を言うた。
だからアタシは『あいつの家の親類縁者たちをひとり残らずに血の池地獄へ墜《お》として焼き殺してやる!!』と訣心《けっしん》した!!
9月16日の午後3時頃であった。
武方《たけかた》さんは、あいつの家に行って、義父母に対してもう一度アタシとあいつにやり直しの機会を与えてくださいとコンガンした。
しかし、義父母がダンコ拒否したのでガンと拒否したので思い切り困った。
その日の夜8時半頃であった。
武方《たけかた》さんは、アタシがバイトしているファミマにやって来た。
武方《たけかた》さんは、アタシに対してあいつと話し合えとえらそうな口調で言うたので、アタシは思い切りブチ切れた。
アタシは、新しく来たお弁当を陳列ケースに入れながら武方《たけかた》さんに言うた。
「あのね!!アタシはあいつの家のもんから暴力をふるわれたのよ!!アタシの次に来たお嫁さんを自殺に追いつめたことを聞いたからものすごく怒っているのよ!!アタシはお嫁さんを粗末にする家とは話し合いは拒否するわよ!!」
「とし子さん…」
「あんたね、人さまのもめ事に首突っ込むのもいいかげんにしなさいよ!!」
店のイートインスペースに、ももけた腹巻き姿の竹宮《たけみや》が座っていた。
竹宮《たけみや》は、サントリーBOSS(缶コーヒー)を片手にちびたえんぴつでメモ書きをしながら武方《たけみや》さんとアタシのチワゲンカを聞いていた。
武方《たけかた》さんは、ものすごく困った声でアタシに言うた。
「とし子さん、こっちは困っているのだよ…大阪からひろみちさんのお兄さん夫婦の家族3人が出戻ったのでものすごく困っているのだよ…」
「出戻りじゃなくて、Uターンで帰ってきたのよ!!阿南市《じもと》で再就職することがそんなにいかんの!?」
「いかんから困っているのだよ!!」
「店の中でおらばないでよ!!アタシはもう再婚なんかイヤよ!!死んでもイヤよ!!」
「分かってるよぉ…だけど、天国にいるお父さまが…」
「父は、天国ではなく地獄に墜《お》ちたのよ!!」
「とし子さんのお父さまは、家族のためにせっせと働いていたのだよ。」
「やかましいわねダンソンジョヒ主義者!!2年前のあの日に、やくざが持っていたトカレフで撃たれて命を落とした理由がまだ分からないみたい!!」
「とし子さん、とし子さんのお父さまの周りの人たちは常識がある人たちばかりだよ。」
「信用できない!!」
「とし子さんのお父さまのことは、知人である私がよく知っているのだよ…」
「知ったかぶりでものを言わないでよ!!」
「知ったかぶりじゃないよ…とし子さんのお父さまは毎日職場と家庭の往復だけで、朝から晩まで家族のためにせっせと働いてきたのだよ…出された食事しか口にしない人だった…冷めたお弁当でもおいしいおいしいと言って食べていた…お給料は全額家族に渡していた…毎月の小遣いは1万円でがまんしてきた人だよ…」
「はぐいたらしい(あつかましい)わねダンソンジョヒ魔!!ミミズ!!イシゴカイ!!オキアミ!!ゲジゲジ!!これ以上ウソいつわりばかり言うたら、八つ裂きにするわよ!!」
アタシは、ひと間隔あけてから武方《たけかた》さんに言うた。
「あと5分したら本部の人が来るわよ!!本部の人が来る前に帰んなさいよ!!」
「帰んなさいよって…」
「ここは職場よ!!」
「分かっているよぉ…」
「帰ってよ!!」
「だけど、このままでは帰れないのだよ…」
「もう怒ったわよ!!今、本部の人が到着したから、言いつけに行くわよ!!」
アタシは、本部の人に武方《たけかた》さんが仕事の手を止めたことを言いつけた。
この時、イートインスペースにいた竹宮《たけみや》が武方《たけかた》さんのもとにやって来た。
竹宮《たけみや》は、恐ろしい声で武方《たけかた》さんをイカクした。
「おいコラクソジジイ!!」
「なんだよぅ〜」
「ちょっと話があるからツラかせ!!」
「ツラかせって…」
「表へ出ぇ!!」
竹宮《たけみや》は、武方《たけかた》さんの腕を強引にひっぱって店から出したあと、別の場所へ連れていった。
それから数分後であった。
ところ変わって、店舗の奥のロッカールームにて…
ロッカーの戸を開けたアタシは、ほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛を右手で思い切りかきむしった。
その後、着ていた青色のブラウスを脱いでロッカーの戸に思い切り叩きつけた。
ブラウスの下は、白のブラジャーを着けていた。
アタシは、再び鏡に顔を写して自分の姿を見つめた。
気持ちがキーッとなったアタシは、また髪の毛をぐしゃぐしゃにかきむしった。
そして、乳房《むね》に着けていた白のブラジャーを思い切りちぎった。
ブラジャーをちぎったアタシは、ロッカーに叩きつけたあとキーッと怒り狂った。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
アタシは、その場に座り込んだあとくすんくすんと泣いた。
あいつの家に、大阪で暮らしていたあいつのお兄《にい》の夫婦の家族3人(夫婦と4歳の長女)が帰宅した。
義父母は、あいつのお兄《にい》の家族3人が帰宅したのでものすごくよろこんでいた。
その日の夕食から、家のごはんは嫂《おねえ》が作ることになった。
この日の夕食は、嫂《おねえ》の十八番《おはこ》・ビーフ・ストロガノフであった。
義父母は嫂《おねえ》が大好きなので、さおりさんとアタシが傷つく言葉をボロクソに言いまくった。
4歳の長女は『じいじばあば…』と言うて義父母に甘えていた。
義父母は、4歳の長女に対して『ホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデホーデ…』と言うて過度にかわいがった。
義父母は、さおりさんとアタシが赤ちゃんを産むことができないことをボロクソに言いまくった。
さおりさんはずっと大好きだった人に未練があった…
さおりさんが大好きだった人のせいで赤ちゃんを産まなくなった…
…などと言うた義父母は、さおりさんが大好きだった人が傷つく言葉をボロクソに言いまくった。
義父母は、アタシについてはさおりさんよりもサイアクだからと言うて、アタシが立ち直れなくなるレベルの悪口をボロクソに言いまくった。
その上にまた、アタシの実家の両親や親類縁者にも立ち直れなくなるレベルの悪口をボロクソに言うたので、たまったもんじゃない。
義父母は『ひろみちには、最初からお嫁さんは必要なかったのよ…独身の方が気楽でいいよ…』と決めつけ言葉を言うた。
だからアタシは『あいつの家の親類縁者たちをひとり残らずに血の池地獄へ墜《お》として焼き殺してやる!!』と訣心《けっしん》した!!
9月16日の午後3時頃であった。
武方《たけかた》さんは、あいつの家に行って、義父母に対してもう一度アタシとあいつにやり直しの機会を与えてくださいとコンガンした。
しかし、義父母がダンコ拒否したのでガンと拒否したので思い切り困った。
その日の夜8時半頃であった。
武方《たけかた》さんは、アタシがバイトしているファミマにやって来た。
武方《たけかた》さんは、アタシに対してあいつと話し合えとえらそうな口調で言うたので、アタシは思い切りブチ切れた。
アタシは、新しく来たお弁当を陳列ケースに入れながら武方《たけかた》さんに言うた。
「あのね!!アタシはあいつの家のもんから暴力をふるわれたのよ!!アタシの次に来たお嫁さんを自殺に追いつめたことを聞いたからものすごく怒っているのよ!!アタシはお嫁さんを粗末にする家とは話し合いは拒否するわよ!!」
「とし子さん…」
「あんたね、人さまのもめ事に首突っ込むのもいいかげんにしなさいよ!!」
店のイートインスペースに、ももけた腹巻き姿の竹宮《たけみや》が座っていた。
竹宮《たけみや》は、サントリーBOSS(缶コーヒー)を片手にちびたえんぴつでメモ書きをしながら武方《たけみや》さんとアタシのチワゲンカを聞いていた。
武方《たけかた》さんは、ものすごく困った声でアタシに言うた。
「とし子さん、こっちは困っているのだよ…大阪からひろみちさんのお兄さん夫婦の家族3人が出戻ったのでものすごく困っているのだよ…」
「出戻りじゃなくて、Uターンで帰ってきたのよ!!阿南市《じもと》で再就職することがそんなにいかんの!?」
「いかんから困っているのだよ!!」
「店の中でおらばないでよ!!アタシはもう再婚なんかイヤよ!!死んでもイヤよ!!」
「分かってるよぉ…だけど、天国にいるお父さまが…」
「父は、天国ではなく地獄に墜《お》ちたのよ!!」
「とし子さんのお父さまは、家族のためにせっせと働いていたのだよ。」
「やかましいわねダンソンジョヒ主義者!!2年前のあの日に、やくざが持っていたトカレフで撃たれて命を落とした理由がまだ分からないみたい!!」
「とし子さん、とし子さんのお父さまの周りの人たちは常識がある人たちばかりだよ。」
「信用できない!!」
「とし子さんのお父さまのことは、知人である私がよく知っているのだよ…」
「知ったかぶりでものを言わないでよ!!」
「知ったかぶりじゃないよ…とし子さんのお父さまは毎日職場と家庭の往復だけで、朝から晩まで家族のためにせっせと働いてきたのだよ…出された食事しか口にしない人だった…冷めたお弁当でもおいしいおいしいと言って食べていた…お給料は全額家族に渡していた…毎月の小遣いは1万円でがまんしてきた人だよ…」
「はぐいたらしい(あつかましい)わねダンソンジョヒ魔!!ミミズ!!イシゴカイ!!オキアミ!!ゲジゲジ!!これ以上ウソいつわりばかり言うたら、八つ裂きにするわよ!!」
アタシは、ひと間隔あけてから武方《たけかた》さんに言うた。
「あと5分したら本部の人が来るわよ!!本部の人が来る前に帰んなさいよ!!」
「帰んなさいよって…」
「ここは職場よ!!」
「分かっているよぉ…」
「帰ってよ!!」
「だけど、このままでは帰れないのだよ…」
「もう怒ったわよ!!今、本部の人が到着したから、言いつけに行くわよ!!」
アタシは、本部の人に武方《たけかた》さんが仕事の手を止めたことを言いつけた。
この時、イートインスペースにいた竹宮《たけみや》が武方《たけかた》さんのもとにやって来た。
竹宮《たけみや》は、恐ろしい声で武方《たけかた》さんをイカクした。
「おいコラクソジジイ!!」
「なんだよぅ〜」
「ちょっと話があるからツラかせ!!」
「ツラかせって…」
「表へ出ぇ!!」
竹宮《たけみや》は、武方《たけかた》さんの腕を強引にひっぱって店から出したあと、別の場所へ連れていった。
それから数分後であった。
ところ変わって、店舗の奥のロッカールームにて…
ロッカーの戸を開けたアタシは、ほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛を右手で思い切りかきむしった。
その後、着ていた青色のブラウスを脱いでロッカーの戸に思い切り叩きつけた。
ブラウスの下は、白のブラジャーを着けていた。
アタシは、再び鏡に顔を写して自分の姿を見つめた。
気持ちがキーッとなったアタシは、また髪の毛をぐしゃぐしゃにかきむしった。
そして、乳房《むね》に着けていた白のブラジャーを思い切りちぎった。
ブラジャーをちぎったアタシは、ロッカーに叩きつけたあとキーッと怒り狂った。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
アタシは、その場に座り込んだあとくすんくすんと泣いた。