【一気読み改訂版】とし子の悲劇
【第96話】
まさおさんが好きだったカノジョは、実家がある和歌山県南部の小さな町に療養のために帰省した後、そのまま大学を中退した。
同時に、まさおさんはカノジョと別れたことと単位をひとつ落としたことを理由に大学を休学することになった。
あいつは『まさおは1回生は何もかもが分からずに戸惑っていただけ…』と言うて休学を認めた。
ふじおさんについては『甘ったれている!!』と言うて突き放した。
7月20日に、あいつはふじおさんを家の戸籍から外した。
あいつは、家を守るためだと言うてふじおさんをカンドーした。
しかし、アタシは戸籍を外せば問題は解決するのかと疑問視した。
7月21日の朝7時過ぎであった。
いつもの家の食卓に、アタシとあいつとまさおさんの3人がいた。
3人はいつも通り朝ごはんを食べていたが、食卓の雰囲気はどす黒くよどんでいた。
この時、あいつが勤めている会社は8月分から従業員さんのお給料が少し減ることが決まった。
収入が若干減るので、あいつはどうすればいいのかと悩んでいた。
アタシは、不足分をおぎなうために専業主婦を一時止めて働きに出ることをあいつとまさおさんに伝えた。
「あのね…あなたとまさおさんにお話があるの…」
「話って…何だ?」
「あなた、8月支給分からお給料が減ると言うたね…」
「ああ…減ると言うても、ほんの数千円程度だけど…」
「あなたはほんの数千円程度と言うたけど、時の積み重ねで生活に影響が出てくるのよ…まさおさんは大学を休学するけど、来年の4月からまた授業料を払うことになるのよ…アタシも専業主婦で通して行くことが無理だからパートを始めるといよんよ!!」
アタシの言葉を聞いたまさおさんは、大学へ行くことを断念すると言うた。
「とうさん、かあさん…オレ、大学を…やめる…」
「えっ?」
「本当だよ。」
まさおさんの言葉を聞いたアタシは『どうして大学をやめるのよ?』と困った声で言うた。
「ちょっとまさおさん…それはもったいないわよ…寝る時間をさいて、何もかもをガマンして受験勉強一本だけに集中して…やっと手にした華の大学生活がパーになるわよ…そうよねあなた…」
アタシの言葉に対して、あいつはめんどくさい声で言うた。
「ああ…そうだよ…ほら…せっかく手にした大学生活をやめるなんてもったいないよ…来年の4月から元気な顔をして通えばいいじゃないか…大学卒業して、一流の会社に就職して、高額なお給料を手にすることが夢だと言うたじゃないか…」
あいつが言うた言葉に対して、まさおさんは『それでは、ダメになるのだよ!!』と声を荒げた。
アタシは『おとーさんとおかーさんは、まさおさんが大学の卒業式を迎える日を楽しみにしているのよ!!』と言い返したあと、また来年春から大学へ行ったらと怒った声で言うた。
まさおさんは、アタシに対してこう言い返した。
「オレは華のキャンパスライフをオウカしていたら、ダメになるから大学をやめると言うたんだよ!!」
「だから…おとうさんはまさおさんが休学したことは怒ってないと言うてるのよ!!」
「ふざけんなよ!!あんたらはオレになにを期待してるんだよ!!」
「おとうさんとおかあさんが自分の子供の将来を期待するのがそんなにいけないの!?」
「ああ、いけないよ!!オヤジは兄貴が高校中退したことを理由に差別していたことに気がつけよバーカ!!」
「なんでアタシたちのことをバーカと言うのよ!!おにいさんが高校中退したことについてはおとうさんは残念だと思っているだけよ!!」
「ふざけるな!!このヤクビョウ女!!」
「まさお!!かあさんのことを疫病神よばわりするのか!?」
「ああ!!そうだよ!!」
「やめて!!まさおさん、おとうさんにあやまって!!」
「あやまれだと!!ふざけんなよ虫ケラ以下!!」
「まさお!!」
「やめて!!」
まさおさんは、きつい目付きでアタシとあいつをにらみつけた後、家を飛び出した。
その後、アタシはあいつに怒った声で言うた。
「あのね、この際だから言わしてもらうけど、アタシ…この家離れて…知らない町でひとりぼっちで暮らすと訣《き》めたわよ!!」
「とし子…」
「アタシ、あんたと結婚生活をしてゆくことがイヤになったわよ!!ふじおさんが高校中退したことを今でもイライラしている…まさおさんからは疫病神呼ばわりされた…近所の奥さまからもチクチクイヤミばかりを言われた…こんな気持ちで暮らしていたら…アタシはいつぞや殺されてしまうかもしれないわ!!」
「だからオレと別れて暮らすと言うのか!?」
「当たり前でしょ!!」
「それじゃあ…オレはどうなるのだよ!?子供たちはどうなるのだよ!?」
「知らないわよ!!あんたはふじおさんに甘ったれだとヒハンするだけヒハンしたよね!!そういうあんたもまさおさんも甘ったれていることに気が付きなさいよ!!」
「とし子!!亭主に口答えするな!!」
「はぐいたらしいわねミミズ!!イシゴカイ!!オキアミ!!ゲジゲジ!!かせぎが少ないわりには図体がでかいだけは一丁前ね!!気に入らなかったら八つ当たりするなんてサイテーね!!」
アタシが言うた言葉に思い切りブチ切れたあいつは、アタシの顔を平手打ちで思い切り叩いた。
あいつからたたかれたアタシは、近くにあったものであいつを殴りつけた。
その後、あいつとアタシは血しぶきが飛び散るレベルの大乱闘を繰り広げた。
何よこの家は…
大の男3人がなさけないわね…
もうだめ…
もうだめ…
ガマンの限度を大きく超えたアタシは、この家から出ることを訣意《けつい》した。
同時に、まさおさんはカノジョと別れたことと単位をひとつ落としたことを理由に大学を休学することになった。
あいつは『まさおは1回生は何もかもが分からずに戸惑っていただけ…』と言うて休学を認めた。
ふじおさんについては『甘ったれている!!』と言うて突き放した。
7月20日に、あいつはふじおさんを家の戸籍から外した。
あいつは、家を守るためだと言うてふじおさんをカンドーした。
しかし、アタシは戸籍を外せば問題は解決するのかと疑問視した。
7月21日の朝7時過ぎであった。
いつもの家の食卓に、アタシとあいつとまさおさんの3人がいた。
3人はいつも通り朝ごはんを食べていたが、食卓の雰囲気はどす黒くよどんでいた。
この時、あいつが勤めている会社は8月分から従業員さんのお給料が少し減ることが決まった。
収入が若干減るので、あいつはどうすればいいのかと悩んでいた。
アタシは、不足分をおぎなうために専業主婦を一時止めて働きに出ることをあいつとまさおさんに伝えた。
「あのね…あなたとまさおさんにお話があるの…」
「話って…何だ?」
「あなた、8月支給分からお給料が減ると言うたね…」
「ああ…減ると言うても、ほんの数千円程度だけど…」
「あなたはほんの数千円程度と言うたけど、時の積み重ねで生活に影響が出てくるのよ…まさおさんは大学を休学するけど、来年の4月からまた授業料を払うことになるのよ…アタシも専業主婦で通して行くことが無理だからパートを始めるといよんよ!!」
アタシの言葉を聞いたまさおさんは、大学へ行くことを断念すると言うた。
「とうさん、かあさん…オレ、大学を…やめる…」
「えっ?」
「本当だよ。」
まさおさんの言葉を聞いたアタシは『どうして大学をやめるのよ?』と困った声で言うた。
「ちょっとまさおさん…それはもったいないわよ…寝る時間をさいて、何もかもをガマンして受験勉強一本だけに集中して…やっと手にした華の大学生活がパーになるわよ…そうよねあなた…」
アタシの言葉に対して、あいつはめんどくさい声で言うた。
「ああ…そうだよ…ほら…せっかく手にした大学生活をやめるなんてもったいないよ…来年の4月から元気な顔をして通えばいいじゃないか…大学卒業して、一流の会社に就職して、高額なお給料を手にすることが夢だと言うたじゃないか…」
あいつが言うた言葉に対して、まさおさんは『それでは、ダメになるのだよ!!』と声を荒げた。
アタシは『おとーさんとおかーさんは、まさおさんが大学の卒業式を迎える日を楽しみにしているのよ!!』と言い返したあと、また来年春から大学へ行ったらと怒った声で言うた。
まさおさんは、アタシに対してこう言い返した。
「オレは華のキャンパスライフをオウカしていたら、ダメになるから大学をやめると言うたんだよ!!」
「だから…おとうさんはまさおさんが休学したことは怒ってないと言うてるのよ!!」
「ふざけんなよ!!あんたらはオレになにを期待してるんだよ!!」
「おとうさんとおかあさんが自分の子供の将来を期待するのがそんなにいけないの!?」
「ああ、いけないよ!!オヤジは兄貴が高校中退したことを理由に差別していたことに気がつけよバーカ!!」
「なんでアタシたちのことをバーカと言うのよ!!おにいさんが高校中退したことについてはおとうさんは残念だと思っているだけよ!!」
「ふざけるな!!このヤクビョウ女!!」
「まさお!!かあさんのことを疫病神よばわりするのか!?」
「ああ!!そうだよ!!」
「やめて!!まさおさん、おとうさんにあやまって!!」
「あやまれだと!!ふざけんなよ虫ケラ以下!!」
「まさお!!」
「やめて!!」
まさおさんは、きつい目付きでアタシとあいつをにらみつけた後、家を飛び出した。
その後、アタシはあいつに怒った声で言うた。
「あのね、この際だから言わしてもらうけど、アタシ…この家離れて…知らない町でひとりぼっちで暮らすと訣《き》めたわよ!!」
「とし子…」
「アタシ、あんたと結婚生活をしてゆくことがイヤになったわよ!!ふじおさんが高校中退したことを今でもイライラしている…まさおさんからは疫病神呼ばわりされた…近所の奥さまからもチクチクイヤミばかりを言われた…こんな気持ちで暮らしていたら…アタシはいつぞや殺されてしまうかもしれないわ!!」
「だからオレと別れて暮らすと言うのか!?」
「当たり前でしょ!!」
「それじゃあ…オレはどうなるのだよ!?子供たちはどうなるのだよ!?」
「知らないわよ!!あんたはふじおさんに甘ったれだとヒハンするだけヒハンしたよね!!そういうあんたもまさおさんも甘ったれていることに気が付きなさいよ!!」
「とし子!!亭主に口答えするな!!」
「はぐいたらしいわねミミズ!!イシゴカイ!!オキアミ!!ゲジゲジ!!かせぎが少ないわりには図体がでかいだけは一丁前ね!!気に入らなかったら八つ当たりするなんてサイテーね!!」
アタシが言うた言葉に思い切りブチ切れたあいつは、アタシの顔を平手打ちで思い切り叩いた。
あいつからたたかれたアタシは、近くにあったものであいつを殴りつけた。
その後、あいつとアタシは血しぶきが飛び散るレベルの大乱闘を繰り広げた。
何よこの家は…
大の男3人がなさけないわね…
もうだめ…
もうだめ…
ガマンの限度を大きく超えたアタシは、この家から出ることを訣意《けつい》した。