大切なもの
教室に入ると乃愛がキオの元に走った。
「キオ♪お弁当一緒しよ♪」
「乃愛早いな!(笑)コッチ座りな。」
キオは自分の席の椅子と横の席の椅子をくっつけた。
「乃愛ちゃん、珍しいね遅刻なんて!」
話しかけてきた謙一がキオの正面に座った。
「キオが朝から心配してたぞ!(笑)」
「余計な事言うな!!」
謙一を睨む、キオ。
乃愛がケラケラ笑っていると、突き刺す様な視線が後ろから感じた。
「乃愛?気にすんなよ。」
「え?何?何?」
謙一がキオと乃愛の顔を交互に見た。
「うっせ!お前には関係ない!」
「え〜!教えてよ〜!俺等の仲じゃ〜ん!」
謙一がキオの手を握ると乃愛の手も重なった。