大切なもの
カーテンの隙間からの日差しで春香は目を覚ました。
「まぶ…し…」
春香はまだ気だるい体をお越し、ユニットバスの洗面所へ向かった。
もう、夏も近づいてきた6月。
春香は軽く化粧をし、Tシャツにスキニーのデニムとシンプルな格好で外へ出た。
休みの日の日課。
起きたら、食材を歩いて10分程のスーパーへ買いに行く。
これも2年間書かさない日課でもある。
一週間分の食材を買い占め、アパートに帰ってくるとまた隣の部屋の男性が部屋の前の通路にいた。
「こんにちわ。梨、おいしかったです。さっそく、いただいちゃいました。」
春香が話しかけると男性は微笑んだ。
「そうですか。喜んで頂けて良かった!また何か届いたら、お裾分けしますね!」
男性は嬉しそうに答えた。
春香は男性に一礼すると自室へ入った。