大切なもの


南と春香は次第に仲良くなり、一緒に出掛けたりする事も多くなった。



毎日同じ日々を過ごしていた春香にとって、とても新鮮であった。


「春香さん…僕と付き合いませんか?」


ある日、春香は南とイタリアン料理を食べに来ていた。


「え…嬉しい。宜しく。」


春香は笑顔で南に答えた。




2人は食事を終え、春香の部屋に居た。


「南君は、いつから私の隣に住んでいたの?」


「大学入学時だから、3年前ですよ。」


「そっか。私なんて、5年も住んでるわよ。」


「でも、そのお陰で出会えたんですよ。」





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