急な辞令に納得いかないので人事部長を襲ってみたところ、返り討ちにあった件

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さて、待ち合わせに現れた佐藤俊生は本日も悔しいくらいに整った顔。仕事終わりだというのに疲れも見せずにツンと澄ましているものだから、なんだかいよいよ腹が立ってくる。

取り澄ました表情をなんとか乱してやりたくなって、人事部長に胸を押し付けながら腕を絡ませて、どこかのアニメで聞いたような理不尽な台詞を耳元でわざと色っぽく囁いてやる。

「今日は人事部長さんを、ギッタギタのメッタメタに犯してやりますから、覚悟しておいて下さいね。」
「……さっきのメッセージといい、なんでこちらが抱かれる側なんですか？普通に考えたら、大山さんが抱かれるほうでしょう？」


佐藤俊生は情の薄そうなクールな表情を一瞬、驚いたような困惑するような感じに歪ませた後、耳を赤くしながらメガネを押し上げる。

うん、普通はそうですよねー。でも、ざんねーん！本日、人事部長さんは、私にいやらしく抱かれちゃうのです！！

そう高らかに宣言して、体をピッタリ佐藤俊生に密着させると、私達は夜の繁華街へと足を運ぶのだった。