急な辞令に納得いかないので人事部長を襲ってみたところ、返り討ちにあった件
なにこれ!一体どうしたということか。

「キレイ……でも、どうしてこんなお部屋……?」

夜景を見ながらと思わず呟くと、と、佐藤俊生は背後から腕を回してそっと私を抱きしめ、首筋にキスをする。

「これも、いつも頑張っている大山さんへのご褒美ですよ。」


……!
やだもうなに、この素敵シチュエーション!!
抱いて!!

予想していなかった佐藤俊生の優しさに、思わずこちらもガバリと抱きつき身を投げ出してみるが、いかんいかん。
今日は私がこのイケメンをあんあん鳴かせてやりたいのだ。

べりりと身を慌てて剥がして気を取り直す。

「うれしい。じゃあ私、お礼にこれから、俊生さんをぐっちゃぐちゃに乱して、気持ちよくさせちゃいますからね?」

コトが始まる合図として人事部長の名前を耳元で囁くと、そのまま彼の首に腕を回して唇を奪ってやる。

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